2010年02月04日

今、エンジニアに必要な倫理観

 企業不祥事の問題点には、隠された重要なテーマが存在していると思います。そこに勤務するエンジニアの倫理観です。マスコミを騒がしている事件だけでも、挙げればきりがないでしょう。例えば、大手菓子メーカーが、何年も前から消費期限切れの材料や衛生管理の不十分な材料を使ったケーキや菓子を製造・販売していた問題は、営業停止に迫られたショッキングなケースでした。企業によっては、じょれらの情報を開示しています。トラックメーカーでは、タイヤの脱輪事故でリコールを提出したり、大手複写機メーカーでは、発火するおそれのある部品を使用していたとする回収情報を開示したりしています。

 人間が行うことは、法律やルールなどでは既定できないほど複雑なものです。そこで着目すべき点は、人間には、法律やルールを理解する以上に“判断能力”があるということだと思います。法律やルールで規定された社会では、法律やルールの違反がなければ、なにをやってもよいという法律、ルール至上主義の行動様式が生まれやすくなっていたのかもしれません。

 いっぽう、エンジニア個人として、倫理問題を意識する機会は稀だと思います。企業や組織が問題を起こしたのだから、その責任は主として経営者にあるはずです。 問われるべきは雇われ人の倫理ではなく、経営者の倫理だと思います。そのように考えているエンジニア諸氏も多いと思われます。エンジニアとしては、「経営者が資金や時間をくれなかったことの方により大きな責任がある。」 と言いたいところでしょうが、最近では、それは通らなくなっています。なぜなら、裁判所も事故を防止しなかったエンジニアにも厳しい判断をしている判例も出始めているからです。

 今、まさにエンジニアの出番なのです。ものづくり企業や組織の不祥事を未然に防止し、社会を荒廃から守れるのはエンジニアしかいないといっても過言ではないかもしれません。そのためには、日常から上司やトップにもの言えるプロフェッショナルになるべく、コンピテンシー(思考・行動特性)と人間性を磨いておくことだと思います。なぜなら、ものづくりに関する限り、技術と製造物の関係をきちんと把握できるのはエンジニアであり、災害などを防止できるのもエンジニアなのであるから。事後の内部告発よりも未然防止が重要なのです。

【ぷろえんじにあWeb画廊】
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