2013年05月28日

独創性・創造性にはスキルより大事なものがある。技術では真似のジョブスも名言を残した。

 教育の究極の理想解は何か?それは 『教育をしないこと』である。ちょうど10年前、ソニー社員時代の古い手帳を見つけた。そのメモから井深大氏と盛田昭夫氏のソニー創業者2人のメッセージに、セレンディピティ現象が起きた。思えば、新人のころ、井深大氏のライフワークの一つであった福祉機器開発のプロジェクトメンバー5人の1人として、一緒に仕事をしたことがあった。そこで、強烈に印象に残った言葉が、「好奇心」と「独創性」というキーワードである。

 もう一人のソニー創業者の盛田昭夫氏も、創造性を次のように定義していた。「創造性は、すでに存在する情報の処理や分析から出てくるものではない。それは人間の思考、絶え間のない洞察力、そして多くの勇気が必要である。」これらから、モチベーションやコンピテンシーが人財開発の本質だと確信できた。つまり、TRIZなどの創造性スキルだけでは、独創性や創造性を実現できない。コンピテンシーと呼ばれる行動特性が、威力を発揮するわけである。

 米アップルと韓国サムスン電子がスマートフォンなどの特許やデザインを巡って争った訴訟で、米裁判所がサムスンがアップルの一部特許を侵害したとの評決を言い渡した。サムスンが一方的に打撃を受けたと断じるのはまだ早い。斬新な商品で市場を切り開く「パイオニア」アップルと、その後を追う「フォロワー」のサムスン。サムスン自身は審理のなかで「iPhoneの成功に刺激されて、スマホを開発した」と打ち明けている。そして、サムスン側は、「アップルもソニーの影響を受けていた」と指摘。そういう意味では、アップルもサムスンと大差がない。MacやiPadのオリジナルは、元はゼロックス社のパロアルト研究所で「ユビキタス」と呼ばれるコンセプトとともに20数年前に開発された。ある時、ジョブスがパルアルト研究所を見学して、その後アップルで商品化したものであるからだ。

 2000年ごろから、毎年、約1万人の社員のコンピテンシー(成果に直結する思考・行動特性)データを分析して、成果を出すための能力開発とはどうあるべきかについて研究してきた。 そこから導き出した結論はこうなる。「教育とは、自ら気づき、自律的に行動するように仕向けること」そのコンピテンシーで重要な特性・能力(想いのようなものも含む)の具体例を3つあげれば、挑戦心、やりきる力、多様性を承認できるコミュニケーション能力であろう。アップルのジョブスがこのコンピテンシー(行動特性)の意味を表す名言を残している。「出来ないのは、技術が足りないのではなく、想いが足りないからだ。」





 ユビキタス動画:26年前、Xerox PARCのMark Weiserは、現代のスマホ、iPad、TV会議システム等のコンセプトを既に試作していた。アップルのジョブスやマイクロソフトのビルゲイツは、これらを見学後、MacやWindowsなどを事業化した。


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