2013年12月11日

新卒ニート数は、グローバル化の指標なのか

 今年度の文部科学省の調査で、大学を卒業した約56万人のうち6%にあたる約3万3千人が、就職も進学もしないニートであるという。ここ数年、この傾向が続いている。ニートの合計は、約60万人と言われている。ニートの増加は、グローバル化で競争社会にさらされ、それを拒否しつづけた結果なのだろうか。グローバル化の副作用と言ってもいいのか。ただ、親の給料や年金がセーフティネットとなっているため、顕在化しているが、対応策は先送りされている。国も親も危機感が不足している。

 世界中にはニートが約6億人もいると言われている。国際労働機構(ILO)は経済協力開発機構(OECD)加盟国を対象とした調査結果をまとめた。1位…トルコ(36.6%)、2位…イスラエル(27.4%)、3位…メキシコ(24.4%)、4位…スペイン(23.7%)、5位…イタリア(23.0%)、6位…アイルランド(21.0%)、7位…韓国(19.2%)、8位…エストニア(19.1%)、9位…ハンガリー(18.9%)、10位…スロヴァキア(18.8%)。最もニートが少ないのはルクセンブルク(7.1%)で、日本は9.9%の30位である。

 競争社会で失敗した人は、無職になる。ここで失敗した時にハローワークに駆け込めば、中高年ニートではなく、失業者として次を目指すことが可能だが、失敗者のほとんどがハローワークに行くことをせず、過去の人脈の中から転職先を探そうとするのだそうだ。失敗者の人脈は弱い。弱いから失敗した。その人脈で再就職しても失敗する確立は高くなるのだろう。そうやって、5年、10年と長期に中高年ニートを続けることになるという。産業の空洞化だけでなく、注目されているTPP交渉が締結されれば、外国人労働者が増加するだろう。さらに失業者が激増して、新卒ニートも増加する可能性が高い。

 新卒者の想いはどうなのだろうか。有名企業に入りたけど入れない。非正規社員だけにはなりたくない。親が安易に許してしまうのも原因の一つである。企業は即戦力を求めている。新卒だからと特別に採用してくれない時代になってきた。進学率が、25年前に比べて倍以上となっているが、企業が求める人材は増加しているとは言えない。必然的に非正規社員が増加し、限定正社員となって解雇がしゃすくなってしまう。以前、ユニクロの柳井社長が発言してメディアでバッシングされたことが正しいことが証明される日も近い。なぜなら、グローバル化が進むと、日本の給料も世界標準に収れんされていくはずである。客観的に分析できる人には、弱肉強食化施策の多くが、グローバル化の一断面であることが理解できるはずだ。これらを乗り切るためには、自分の頭で考え、判断する能力を磨くことが最重要課題なのだ。

 
【 40の発明原理はどう活用するのか?:ぷろえんじにあHP】
 http://www.proengineer-institute.com/
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