2007年05月25日

技術流出は防げるか

 先日の自動車ショーでトヨタ自動車の奥田会長は、韓国の現代自動車の新車に乗り、韓国車の品質が日本車とほぼ変わらないことを認めたというエピソードがありました。また、中国の自動車メーカーが独自に開発した1300ccクラスの小型車で90万円前後と日本車と比べると30〜40%も安価でありました。ある面では非常に脅威なわけです。日本メーカーの経営者は、外観デザインや部品の形状は真似ることはできても、あるレベルの性能や信頼性などの品質はなかなか真似できないと思っているようです。

 これに輪をかけて、中国政府は自国での部品調達率をある数値に達しない場合には、高額な関税をかけてこようとしています。つまり、いままで、キー部品は日本から調達していた金型や部品メーカーも中国進出を余儀なくされるのです。中国国内の部品メーカーに図面やノウハウが流出しないわけには行かないのです。 もはや、最先端の携帯電話や液晶の金型図面さえも中国に流出してしまっているよぷです。

 日本のメーカーは、いろいろ技術流出の防衛策を練って、機密情報のセキュリティを厳しくしているようです。しかし、真に重要なノウハウは、図面、データやマニュアルだけでではありません。一番需要で流出の歯止めがむずかしいのが頭脳流出です。これだけは、法律だけで防ぎようがないわけです。実際、私の周辺でも、韓国や中国メーカーからヘッドハンティングされ技術指導を要請されている人が何人もいます。

 これらは、米国やヨーロッパの先進国はいままで通ってきた道であります。かつての、日本が欧米に追いつけ、追い越せと、欧米の物まねで必死に頑張ってきたことを忘れてはいけない思います。TVで話題の中国の物まね遊園地をだれが非難できるのでしょうか。つまり、追いつかれる前に新らしい技術開発を実行に移し、その技術を陳腐化させてしまうとか競争の土俵を別の視点に分離してしまえばよいのだと考えます。別の言葉で言えば、ブルーオーシャン戦略です。グローバルな時代は、オンリーワンかナンバーワンしか生きることが難しい時代なのかもしれません。


<スピード発想術書籍URL>
 http://gihyo.jp/book/2010/978-4-7741-4106-0
<ぷろえんじにあHP>
 http://www.proengineer-institute.com/

40の発明原理の使い方:
 方法 A: 根本原因や真の目的を熟考後、オズボーンのチェックリストと同様に、発明原理の No1〜No40 を順番にスキャンしてそこからヒントを得てアイデアを発想する。

 方法 B: 矛盾マトリクスから「改善したいパラメータ」と「悪化するパラメータ」の交点の発明原理をヒントにアイデアを発想する。(適用事例を参照

 但し「図解これで使えるTRIZ/USIT」から出版社の許可を得て転載しています。


40の発明原理No24仲介原理(表をクリックで拡大)
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40の発明原理リスト(表をクリックで拡大)
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