2016年05月30日

燃費不正で、不利益を被るか?正確な実燃費評価の結果、ほとんどの消費者には関係なかった。

 三菱自動車の燃費不正問題が発覚する前に、筆者は、ある自動車メーカーの1300ccのコンパクトカーの正確な実燃費データの測定をディーラーに依頼した。その車の実燃費がカタログ値や実燃費ランキング等のデータと大きなギャップがあったためだ。アイドリングストップ機能を停止させ、僅かな坂道走行も交えた5〜8Km/日の市街地走行で、平均8.5〜9.5Km/ℓしか走らなかったからだ。そして、高速道路走行を300Kmぐらい交えると12.7Km/ℓを記録した。ただし、実燃費の計算は、満タン法で数回行ったものである。

 自動車ディーラーでは、正確な測定のため、自動車燃費計測器(フューエルペット)を取り付けて、非常に丁寧にデータを計測してくれた。アイドリングストップoff機能及びエアコン未使用でデータを測定の結果は、次のようになった。
<冷機運転時(エンジンをかけてすぐ走行)>
 5Km走行時:8.5Km/ℓ
10Km走行時:11.9Km/ℓ
15Km走行時:13.0Km/ℓ
<暖機運転時(エンジンを暖めてから走行)>
 5Km走行時:13.5Km/ℓ
 60Km/hで高速走行時:26.3Km/ℓ
この測定データから何が言えるのか。つまり、JC08モード値は、主に平均60Km/h走行と若干の冷機運転を含むため、ほぼカタログ値(25.2Km/ℓ)通りの性能である。そして、市街地走行で短距離走行が主な使い方だと、10.Km/ℓ以下の燃費となる。

 以上のデータ測定の結果、JC08モード値が5〜10%低かったからといって、長距離運転を毎日している車以外のほとんどは、燃費不正の不利益は被らないはずである。燃費不正の問題は、もちろん、自動車メーカーの責任が重いが、歯止めの役を果たさなかった国交省が検査していなかったことの方が責任重大だ。逆転の発想をすれば、チャンスとばかり、車の買い替え時期に遭遇した企業では、費用対効果の観点から、約40%安くなった燃費不正対象車を購入することだろう。

【 TRIZ | 感動製品=創造性*潜在ニーズ*想い@ぷろえんじにあ 】
 http://www.proengineer-institute.com/
【関連する記事】
posted by proengineer at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック