2007年07月06日

大学院の博士課程修了者の就職が危機

 大学院の博士課程修了者の就職活動に異変が起きているようです。企業への就職者は約20%ぐらいで、多くの博士課程修了者は、ポスドクとして大学や研究機関に研究員として残る場合が多いのだそうです。最近では、大学の独立行政法人化によって、補助金が削減され、ポスドクは学外に就職先を探さなくてはならなくなっているようです。

 なぜ、そのようになってしまったのでしょうか。例えば、技術系の場合、高学歴化社会への環境変化に伴い、企業の新卒採用が修士修了者にシフトしてしまった現実があります。私が講師を務めています国立大学では、大学院への進学率が50%に達しています。私は、企業の新卒でキャリアデザイン研修を実施してみて、いくつかのデータを分析してみました。その結果、学ぶ目的が希薄になってしまったのであろうと思っています。何のために働くのか、学ぶのかよくわからないため、とりあえず進学してみようという人が多かったのです。

 日本経団連が2006年末に、企業を対象にアンケート調査しました。その結果は次のようでした。「博士課程修了者の能力が修士修了者より優れている」と答えたのが18%で、「ほぼ同等」が78%でした。「専門知識・専門能力」に対しては80%が高いと認めていますが、「問題解決力・問題設定力」は10%、「業務遂行能力」は1%しか評価していません。また、問題点として、「コミュニケーション力」、「協調性」をあげていました。

 先日、日本のシリコンバレーのようなベンチャーが多く集まり連携して研究・技術開発を行っている研究機関を訪問し、応用研究の具体的テーマで、技術そのものの評価や商品化の可能性についてディスカッションしてきました。そこでの研究者の評価は、専門能力、市場開拓力、プロジェクトの指導力、顧客との関係力などに集約し、評価しておりました。専門性に加えて、マーケティング力、業務遂行能力の3拍子揃った人でないともはや生き残れない時代になったと思います。大学院もかなりカリキュラムの改革を迫られています。


メインリンク:
<ぷろえんじにあHP>
 http://www.proengineer-institute.com/
<TRIZとともに13年 プロエンジニア>
 http://www.ne.jp/asahi/proengineer/skasuya/


ラベル:TRIZ 博士 就職
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