2007年07月12日

インターンシップの功罪

 最近、採用活動におけるミスマッチ・離職率の増加の解決策として、インターンシップ制度が大きな注目を集めています。でも、いくつかの功罪が発生しているようです。インターンシップとは、「学生や生徒が在学中に民間企業や官庁などで一定期間就業体験を積むことによって将来のキャリア設計に役立たせようとする制度」のことで、文部科学省、経済産業省などが、インターンシップを積極的に推進しており、インターンシップを取り入れている企業は年々増加しています。

 大学を卒業した新卒者が会社に入社すると3年以内に3割が退職するといわれ、新卒者と企業のミスマッチが問題となっています。インターンシップによって、在学中に仕事を体験できることから、ミスマッチ防止に役立つものとされています。企業側は、社員として雇用する前に、学生の適性を判断できるため、ロスの小さい採用が行なえるメリットがあるわけです。でも、いろいろな職種やケースに、本当にうまく機能するのでしょうか。

 実際のインターンシップの実施期間は、1週間から3ヶ月ぐらいと幅があるようです。そのインターンシップにかかる費用は、300万円〜600万円とされています。そのインターンシップにかかわった人たちの意見を聞いたところ、建前上の狙いとは少し違い、学生側の真のニーズは、その企業に就職したいと思っている人がほとんどのようです。また、企業側の真の狙いは、いかに問題解決能力の高い学生を見つけ出すかにあるようです。本音の部分では、80対20の法則が示すように、20%の優秀な社員を早く発掘できればよいのかもしれません。でも、不採用になった学生は、落ち込んで、なかなか立ち直れない人も出始めているようです。

 どういうことをやっているか、または、やろうとしているかリスクの大きな中小企業やベンチャー企業にとっては、より高いパフォーマンスを発揮することに貪欲な人材と出会うためにも、若い発想を社内に取り入れるためにも、インターンシップの導入は効果的と思います。私も、入社して約2年間、インターンシップのような目的の実習を体験しましたが、特に、エンジニアの場合、本当にその職業にむいているかどうかは、2〜3年しないと判断できないと思っています。やはり、本当に必要なのは、採用目的のインターンシップではなく、職業観を醸成させるための、高校生ぐらいから始める複数の就業体験制度ではないでしょうか。個人的には、学生さんに、目的を持った複数の職種のアルバイト体験を薦めています。


メインリンク:
<ぷろえんじにあHP>
 http://www.proengineer-institute.com/
<TRIZとともに13年 プロエンジニア>
 http://www.ne.jp/asahi/proengineer/skasuya/


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