2007年08月27日

リチウム電池問題は業界横並び問題なのか

 ノキアは、8月14日、携帯電話に搭載されている松下電池工業製のリチウムイオン充電池が充電中に過熱する不具合を起こす可能性があるとして全世界で4600万個を対象に無償回収を実施すると発表しました。回収するのは松下電池が2005年〜2006年に製造した充電池で、日本での出荷数は16万個にのぼるといわれています。 電池の異常過熱などの不具合が全世界で約100件報告されており、日本でも充電池の発熱で床の一部などが焦げるなど2件の報告があったそうです。
 
 昨年秋のソニーのパソコン用電池や三洋電機の電池の場合には、絶縁シートに原因があったとされています。携帯電話やパソコンは、小型化が競争要因とされ、さらに大きなパワーも必要とされています。絶縁シートをなるべく薄くしようとしているために無理がかかるようです。リチウム電池の世界シェアは、三洋電機が28%、ソニーが20%、松下電池が15%で日本メーカーが上位3社となっています。その3社とも同様な問題を発生させてしまいました。製品トラブルも横並びの時代となったのでしょうか。

 ところで、リチウム電池とは、繰り返して使える電池の一つで、ニッケル水素電池などに比べて、一度充電すると長持ちするのが特徴となっています。正極にリチウム金属酸化物、負極に炭素などを使い、両極間にイオンを行き来させて電気を起こします。携帯電話、パソコン、デジタルカメラなどの電池に使われています。

 現時点では、リチウム電池がニッケル水素電池に取って代わったばかりですので、それに代わる電池は見当たらないようです。次世代電池として期待されています小型燃料電池は、メタノールなどの材料の供給に課題があり、普及するにはあと数年かかるものと思われます。もし、代替電池が出来たとしても、同じような検査体制や設計基準ならば、別のトラブルが発生するリスクが高いと考えられます。一層のフェールセーフやフールプルーフなどの設計思想をリスク対策として考慮すべきだと思います。

メインリンク:
<ぷろえんじにあHP>
 http://www.proengineer-institute.com/
<TRIZとともに13年 プロエンジニア>
 http://www.ne.jp/asahi/proengineer/skasuya/


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