2008年04月07日

やはり、ゴーンマジックはなかった

 日産自動車のカルロス・ゴーン社長は、2008年度から始まる次期中期経営計画からコミットメント(必達目標)経営を修正する考えを明らかにしました。3カ年の中計期間を5年に延ばし、最終年度の世界販売目標を対象から外す方針のようです。 日産を驚異的な再建に導いたカルロス・ゴーン社長のコミットメント経営にとっては 初の未達となるわけです。373万台を目指していた世界販売は、日米の不振により 350万台を割り込む水準となるようです。 コーンさんは、どう責任を取ろうとしているのでしょうか。

 コミットメント経営の良し悪しも見えてきたのではないでしょうか。谷から山への上り坂の条件下では、威力を発揮してきたと思いますが、さらに高い山を目指すには、ブレークスルーが必要となります。バリューアップが未達となっても、日産の業績は世界の主要プレーヤーのなかで高いレベルにあります。 06年度の営業利益率は、トヨタに次ぐ世界2番手の儲け頭であるホンダと同水準です。 経営的に少し余裕のあるこの辺で、新しい日本流の経営手法を確立するチャンスかもしれません。

 私もコミットメント経営を体験してきたこともありますが、数回高い目標にチャレンジして、それを達成してしまうと、次の目標設定が難しくなります。おまけに成果主義の場合、クリアできない目標は避けて通る風潮が出てくるようです。そうしないと、年収ダウンや昇進もなくなってしまいます。そこが数値だけを追って失敗する点なのではないでしょうか。あとチーム力が弱まる点も見逃せません。チーム力を評価することも自動車産業のような成熟産業にとっては必要となります。

 ライバルのトヨタでは、フラット化した組織の弊害を是正するために、小ピラミッド組織を復活させています。いままでないがしろにされてきたミドルを復権させたわけです。これによりOJTやチーム力を強化していこうという趣旨のようです。一部のとんがった人の英知よりも集団の英知を重要視したわけです。これはこれで一理あると思います。日産は、世界のベンチマーキングとなるような、ゴーン流+日本流の新しい経営スタイルを確立させていただきたい。


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