2008年04月08日

「カーリング型」新入社員ではいけないのか

 日本のほとんどの職場で、新入社員が入ってきて、彼らをどう育てようか悩んでいる人も多いと思います。社会経済生産性本部が、毎年、新入社員の傾向を把握してネーミングしています。2008年度のタイプが、「カーリング型」だそうです。カーリング競技のように、指導者が新入社員の進むべき道を手厚く段取りしてやる必要がある人材タイプだそうです。

 では、今年の新入社員だけがそうなのでしょうか。私の35年間の企業での人材育成経験を大きなトレンドで眺めてみると、おおまかには、どの時代も新入社員という最初の1〜2年間ぐらいは、50歩100歩だと思っています。明らかに違ったのは、35年ぐらい前のオイルショック前後とバブル崩壊後の就職氷河期の学生には、ハングリー精神みたいなものがあったようです。でも、すぐに、入社した企業の社風に染まってしまったのではないでしょうか。

 ずっと、親や学校の過保護の下で育ち、自分の意思でものごとを決断し、実行した人は一握りの人たちではないでしょうか。それができる新入社員は、入社後の適正評価結果で判断すると10%にも満たないのが現実だと思います。成長し続けている企業では、あるサイクルで、組織変更したり、「イノベーション・・・」のような企業変革活動を実施したり、経営管理手法を導入したりして、社員に危機感を煽り、刺激し続けています。新入社員に対しても、コーチと上司が方向付けを行い、若いうちに大きな気づきを与えることが必要なわけです。鉄は熱いうちに打てです。

 今も昔もビジネス社会は競争社会です。自分の思い通りにならないことの方がむしろ多いと思います。学校であれ、会社であれ、世の中には公平なルールに基づいて行われるべき競争があり、勝ち負けがはっきりするのが現実なのです。「気づき」の能力も、環境によって磨かれていくわけです。常に鍛えられる場所に身を置いていなければ、個人の能力は磨かれないのです。20数年間の思考訓練のやりかたとして、新入社員と先輩コーチおよび上司との交換ノートで鍛えることをお薦めします。クラシックな方法ですが、言葉だけのコミュニケーションはすぐ抜けてしまいがちですが、いつまでも残り、書くことで気づきや思考回路が全開するはずです。これぞ、山本五十六の「やって見せ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ」です。新入社員だけでなく、先輩や上司の人たちにも気づきを与え、相乗効果を与えるはずです。


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posted by proengineer at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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