2008年03月26日

営業は、笑顔と相談である

 原料高による値上げラッシュで消費マインドはますます冷え込み、全国3000万人といわれる営業マンたちには逆風が吹き荒れています。そんな時代に驚異的にモノを売りまくる男たちがいました。3月24日のカンブリア宮殿では、10年で1300台車を売ったトヨタのトップセールスマン湯浅氏の営業スタイルと飛び込み営業を廃止してお客様を見せに呼び込みチームで売るホンダの売り方を比較して見せていました。まさに、童話にある北風と太陽の現実的な事例と言ってもいいかもしれません。

 10年で1300台車を売ったトヨタのトップセールスマン湯浅氏の営業スタイルは、一見、普通の飛び込み営業と変わらないように見えました。しかし、身だしなみをきれいにし、「熱心さ」と「しつこさ」の適度な見極めで、爽やかな笑顔がそこにあるようです。車を売るというより、お客様の相談に乗る感覚でお客様に接しているようでした。買うのならこの人しかいないと思わせてしまうようだ。

 いっぽう、ホンダの神奈川県の大和の販売店では、朝から、店の前の約2Kmの清掃から始まり、店内やトイレの清掃を徹底的にやっていました。お茶の入れ方も茶道で訓練して心からもてなす心を会得しているようでした。車は、タイルの床ではなくフローリングの居間に置かれている感覚で、お客様に感動を与える店を演出しておりました。競合である日産のゴーンCEOまで見学に訪れたそうです。驚くことは、従業員の給料は上司が決めるのではなく、お客様のアンケートによる顧客満足度で決まるという徹底ぶりでした。

 飛び込み営業は、断られるのが当たり前で、そこからコミュニケーションが始まるということのようだ。モノを売るというよりお客様が困っていることの相談にのったり、感動を与えてこそ自然にモノを買っていただけるというスタンスが好循環を生んでいくようだ。これは信頼関係構築(ラポール)のための傾聴の基本スキルとなっています。まず、笑顔で聴くことから全てが始まる。

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2008年03月25日

日産自動車座間事業所の社会貢献とモチベーション

 私の妻が日産自動車座間事業所の見学に行きたいというのでお付き合いすることになりました。見学会は3月20日の祭日に行われました。この日は、お彼岸の中日にもかかわらず、横なぐりの雨の強い寒い一日でした。朝9:30から順次20名を何回にも分けて、広い構内をバス移動で巡回するものでした。最後には、豚汁やエコバックの粗品まで配布する環境をアピールされた見学会でした。この見学で、社会や技術革新のトレンドがしっかり、読み取れました。

 現在は、座間事業所では車の生産はしていませんが、車の試作、プレス技術、金型技術、組み立て技術、計測技術、シュミレーション技術などの生産技術を集約した日産のマザー工場のようでした。ここで、製造設備を設計・製作し、バグ出しして、栃木工場や海外工場に製造設備を移設するようです。この中で、ダンボール、木材、廃油などのゴミゼロを目指したエコ計画や二酸化炭素削減の様子をアピールしていました。驚いたのは、日産座間事業所だけで、座間市の二酸化炭素の排出量の20%を削減しているという内容でした。

 ところで、見学工程の中で、驚いたことがありました。それは、NC加工機、三次元計測器など見学しているいたるところに、若い女性の技術者が働いていたことです。私も機械工学系の分野の技術者でしたので、社会の価値観や多様化が進んでいることを実感させられました。油まみれになり昔は3K職場だといわれ敬遠されてきた職場です。機械のIT化が進んだおかげで、女性の職場としての選択肢の一つになってきているのかもしれません。

 見学した技術は、昔とった杵柄で、ほとんど理解できました。35年前、就職活動で自動車メーカーを志望していた私にとって、感慨深いものでした。当時は、オイルショックの影響で自動車メーカーの採用ゼロという状況で、電機メーカーに方向転換しなくてはならなかたのです。今や、ガソリンエンジンから電気自動車や燃料電池車へと技術開発の重点が変わろうしています。各企業も、環境問題や地域住民との共生をめざした社会貢献化活動や社員のモチベーションを重要視しなければ立ち行かぬ時代になったことを、このような短い見学会からも、ひしひしと感じられます。また、最後に見せてもらったガレージには数百台もの過去に販売された車種やレーシングカーも展示され、車好きには最高の一日でした。

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2008年03月24日

あなたはキャリアモデルにめぐり会えましたか

 「平成17年版 労働経済の分析」の中で、「職業生活への希望と上司」という項目があります。それによると、職業生活に対して「希望がもてる」と答えた人は、職業生活で最も目標とする人物について「上司」を挙げる割合が28.6%と最も高くなっています。また、最も目標とする人物が「特にいない」と答えた人たちのうち、職業生活に対して「希望がもてる」と答えたのは29.7%であったが、「希望がもてない」と答えたのは52.2%と大幅に増加しています。仕事に関しての一番の相談相手をたずねたところ、職業生活に「希望がもてる」人は、「上司」「職場の先輩」「同僚」の上位3つの回答で合計約6割以上を占めました。

 上司が「目標となる存在」「よき相談相手」であれば、職場生活に希望が持てるようになります。よい会社の条件は、「よい人に恵まれる」ことにもつながっていそうだ。職場の人間とは、1日のうち約8時間、一年で約250日間、限られた空間で人間関係を密にすり合わせながら生活を共にしなければいけないのです。意識するしないに関わらず、職場の人間同士は大きな影響を受けてしまうだけに、できればよい人たちに囲まれたい。

 社内にキャリアモデルを見つけることができれば、それは最も望ましいと思います。経営者、上司、先輩社員であれば、日常会話や仕事のやり方・考え方などを盗みやすいし、よい相談相手にもなってくれるかもしれません。ただ、キャリアモデルといっても現実によく付き合えば、短所もいろいろ見えてきます。その場合には、短所には目をつぶることが重要です。できれば、複数の人間の合体イメージが理想となると考えます。私も社内に約5人、社外に3人のキャリアモデルがいました。全て長所だけを観たわけです。

 キャリアモデルが社内の身近なところに見つけられない場合は、社外にみつけることです。取引先や学校の先輩でもいいし、自己啓発の勉強家や異業種交流会などを通じて知り合えた人など、自分が何かしらその人から知恵や刺激、エネルギーをもらえそうなら、キャリアモデルとして機能します。そのキャリアモデルを手本にして、自分ならどんな応用が可能かをイメージすることです。キャリアを考えること、ライフデザインを考えることの第一歩は、キャリアモデル探しから始めると具体的イメージが浮かびやすいと思います。その中から親しくなった人にメンターとして相談役になってもらえばよいのです。


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2008年03月21日

富の再分配論だけでは、モチベーションは上がらない

 先日、大阪府知事に就任した弁護士出身の橋下知事が、職員を対象にした朝礼を就業時間前に実施したと言っていました。それに対して、女性職員からは、知事の言動がモチベーションを下げることばかりで、組織をばらばらにしていると反論されていました。心理学的には、ショック療法により気づきを与え、変革しようと意識を変えることも可能だと思います。それは限られた予算の再配分という視点で、ムダの犯人探しだけしていると受け取られているからモチベーションが上がってこないからでないでしょうか。

 今の状況を家計に例えれば、世帯主の収入は一定なのに、あれも買いたい、これも買いたいと家族が支出を膨らませているようです。結果として膨大な借金を抱え込んでいく。ここから抜け出すには分配を下げるか、世帯主の収入を増やすかしかないでしょう。 原資が限られたなかの分配論は縮み志向になりやすく、犯人探しに走りがちで、あまり建設的とは言えないようだ。要はこの家(国)の富をいかに増やすかが必要なのでしょう。

 武田信玄は、「人は城、人は石垣」のことばに代表されるように、人の知恵がこういうときこそ重要ということだと思います。環境変化や技術の複雑化の時代に、研究や技術開発の場面でも、マーケティングや創造性(差別化できるアイデアを出すこと)が重要です。魅力ある商品づくりにつながる体系的課題解決力 TRIZが勝負の分かれ目になります。つまり、風林火山風に言えば、次のようになるのでしょうか。
 実行すること風の如く
 お客様のニーズを聴くこと林の如く
 アイデアを出すこと火の如く
 基本を外さないこと山の如し

 ではどうすればよいのでしょうか。日本の経済力を強化して、世界に付加価値を提供するしかない。具体的には「強みをさらに強くする」ことでしょう。 自動車、デジタル家電など、日本には世界に誇るべきハイテク事業があります。これら強いものを世界に発信することで、日本の富は増し、弱者もまた救われるのだと思います。ものづくりのハードウェアだけではすぐコスト競争に陥り、作れば作るほど赤字になる、いつか来た道に戻ります。知恵やノウハウのソフトウェア力が生き残る道ではないでしょうか。


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2008年03月19日

マイクロソフト社の方針転換にみる知財のオープン化は進展するのか

 米マイクロソフトは、パソコン用基本ソフト(OS)など主要製品の技術情報を原則として無償公開すると発表しました。これにより他社は互換性のあるソフトを自由に開発できるようになります。いままで、自社ソフトを知的財産として囲い込み、競争力の源泉としてきました。技術情報の開示の対象には、パソコン用OSの「ウィンドウズ・ビスタ」やサーバー用OS、ワープロや表計算に使う業務ソフト「オフィス」など主要製品すべてが含まれています。

 具体的には、これらの企業向け製品の全API(application programming interfaces)と通信プロトコルを自社のWebサイト上で公開し、開発者がライセンス使用料や特許使用料を支払うことなくアクセスできるようになります。従来は営業秘密に関するライセンス供与を受けなければアクセスできなかったWindows Client製品とWindows Server製品のプロトコルを記述した3万ページ以上の技術文書を公開し、Office 2007などの製品のプロトコルも今後数ヶ月内に公開する予定としています。

 いっぽう、米IBMは、同社が保有する500件の特許を,オープンソース・ソフトウエアが無償で利用することを許可すると発表しています。Linuxに対しては、既に特許の利用を許可すると宣言していたが、今回はOpen Source Initiative(OSI)の定義を満たすすべてのオープンソース・ソフトウエアを対象にするということのようです。 知的財産権を、世界中の開発者の協業に基づく革新、相互運用、オープン・スタンダード、オープンソース・ソフトウエアを促進することは、市場を活性化するとの考えからだそうです。

 IBMはLinuxを搭載したサーバーを販売し、マイクロソフトは直接Linuxと競合するOSを提供しているわけです。それぞれの企業の戦略として自然なものでしょう。 どちらが社会全体の利益を最大化できるのでしょうか。なぜなら、新しい技術や革新は必ずしも企業から生まれるわけではないでしょう。インターネットの基盤となるIPやWWW、RISCなど大学や研究所から生まれた技術は数多くあります。企業や大学・研究機関とのシナジーを発揮して、社会生活の効率化や市場の活性化のためには、もっともっと知財のオープン化が望まれます。


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2008年03月18日

キャリアカウンセリング・シンポジウムのクルンボルツ博士の肉声で勇気付けられ

 3月15日に笹川記念会館で、キャリアカウンセリング・シンポジウムが開催されました。会場には、約650名のCDAが参加し、熱心に発表を聞入っていました。シンポジウムの目的は、CDAの役割の再確認にあったようです。主なイベントは、プランド・ハプンスタンス理論で有名なクルンボルツ博士のロールプレイおよび日本のCDAへのメッセージ、企業・大学のCDA代表者である、園田由紀氏、工藤倫子氏、高岡正司氏らによるパネルディスカッションなどでした。

 特に、クルンボルツ博士のロールプレイからのメッセージのインパクトが強く、印象に残りました。例えば、次のようなメッセージです。「キャリアについては、計画はあまり重要ではない。なぜなら、計画に囚われすぎてしまうからである。行動することが重要である。」「偶然を待つのではなく、まず、やってみること。最悪なのは、何もしないこと。」また、パネラーからも良いメッセージをもらいました。「役に立たない仕事はない。」「人には生まれてきた意味がある。」「自分が、個性や才能に気づいていないケースが多い。」

 ところで、重要な考え方ですので、Planned Happenstance 理論について紹介しておきます。「環境変化が激しい時代においては、想定外の出来事で計画を変更せざるを得ないことが多い。従来の固定的なキャリアデザインでは対応できない。この予期せぬ出来事や偶然の出来事が人のキャリアに大きな影響を及ぼすことに着目して、想定外の出来事を否定的に捉えず望ましいものであるとし、キャリア形成のチャンスと捉えること。」そして、偶然の出来事をPlanned Happenstanceに変えるスキルは次のようなものです。@好奇心、A持続性(失敗にめげず努力し続ける)、B柔軟性(姿勢や状況を変える)、C楽観性(新しい機会は必ずやってきて、自分のものにできる)、D冒険心(結果がどうなるか見えない場合でも、行動を起こす)


 サッカー日本代表のオシム元監督は、「走りながら考えろ!」と言っていました。「限界を超えれば、次の限界が生まれる!」 これも高い目標にチャレンジする意味であります。 やはり、オシム監督は、名指導者と言えます。 私も講演や研修などで、仕事を行う上での価値観として、次のフレーズを心に刻むことを薦めてきました。 「百聞は一見にしかず(現物重視)< 百見は一考にしかず(思考重視)< 百考は一行にしかず(行動重視)」つまり、行動が一番重要だということです。



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2008年03月13日

液晶、携帯電話の業界再編の意味するもの

 電機メーカーの事業の再編が相次いでいます。テレビ用パネルでも動いたソニーが、今度は携帯電話で国内事業の大幅縮小に踏み切ります。ソニーはエリクソンと組んで世界の携帯市場のメーンプレイヤーのひとつになっているだけに、今回の動きは三洋電機や三菱電機の事業撤退とは違った意味を持ちます。ソニーはNTTドコモ向けの携帯電話機事業から事実上撤退すると発表しました。年内に開発・生産を打ち切り、国内の携帯事業を大幅に縮小して、主力の海外事業に注力するそうです。飽和傾向を強める日本の携帯電話機市場には約10社のメーカーがひしめき、収益環境が悪化している。すでに、中下位の三洋電機と三菱電機も撤退を決めており、市場淘汰の流れが波及してきたようです。

 ソニーは折半出資会社である英ソニー・エリクソンを通じ、「ソニー・エリクソン」ブランドで製造・販売しています。AUとは共同事業を続けていることから引き続き供給し、海外に重点を移すとしています。三菱電機は、市場の成熟化で販売が伸び悩み、採算が悪化しているため、新規開発や生産を取りやめるということです。三洋電機も同端末事業を京セラに売却することをすでに決めております。端末ビジネスは、地上波デジタル放送「ワンセグ」の視聴などの高機能化で開発費も高騰しており、三菱電機は採算の改善が困難と判断し、撤退を決め、経営資源を主力の重電システムや自動車関連機器、空調機器などに集中させる方針だそうです。

液晶テレビの雄のシャープがパイオニアの筆頭株主となるのは、業績が低迷するパイオニアの買収防衛策の意味合いもあるようです。シャープはソニーだけでなく、パイオニアや東芝など業界の他の有力企業とも提携を結ぶことで、「液晶パネルの製造」分野の規模を拡大しているようです。この分野で業界トップの地位を獲得し維持することを狙っていることが、工場建設などの裏付けでも分かります。液晶パネルと並んで太陽電池の製造の分野でもシャープは強いが、東京エレクトロンとの提携はやはり「製造」メーカーとしての地位を維持するためのものだろう。このようにシャープの戦略は、「製造」という機能を強くし、水平方向に事業規模を拡大する戦略のようです。いっぽう、ソニーは「自前の工場を持つこと」をあきらめ「自社ブランド製品を出荷すること」に重点を移した感が強いようです。アメリカでのブランド力はまだ高いので、垂直方向に注力し最終製品で勝負するのが得策となったのでしょう。

 競争が激しくなって利幅が小さくなると、Value Chainのどこで競争すべきかの意思決定が重要となります。もはや、液晶パネル業界は価格下落が著しい業界で、利益を確保するのが難しくなっていると言われています。そうした業界では、業界再編が進み、寡占化が避けられないが、垂直に注力してブランドを取るか、水平に注力して生産技術力を取るかで企業の明暗が分かれます。ITサービス業、人材ビジネスでも、再編が起こりそうな気配ですが、ソニーとシャープの選択はそれぞれ参考になりそうです。ソニーの場合には、ブランドという過去の遺産を食い潰してしまう可能性も考えられます。おそらく、有機ELに社運をかけて自社生産をしていくと思われるが、ものづくりに関しては、新技術開発と生産技術開発を捨てた企業に明日はないと思います。


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2008年03月12日

ISO不正企業を排除・審査厳格化は機能するのか

 経済産業省が品質管理の国際規格「ISO」の信頼向上のために検討している審査厳格化の見直し案が発表されました。@ねつ造したデータなどを使って不正に取得した企業が一定期間は再び認証を得られないようにする、A過去に重大事件を起こした企業も新規認証の対象から外す、B消費者が企業を信頼する際の目安になるように抜本的な改善を目指す、というような骨子のようです。 見直し案は指針(ガイドライン)として、日本工業標準調査会(経産相の諮問機関)の審議を経て3月にも策定するそうです。

 ISO14001 認証制度は、企業を始めとする各組職における環境マネジメントを目的として1996年に制定され、全世界で急速に広がってきました。現在、環境マネジメントシステムに関する規格と環境審査、環境ラベルと宣言、環境パフォーマンス評価、LSA(ライフサイクルアセスメント)、環境適合設計、環境コミュニケーション、温室効果ガスの管理などで構成されています。指針に法的な拘束力はないが、民間の認証機関を監督する「日本適合性認定協会」(JAB)に指針に基づいた手続きの徹底を求めるというものです。

 これまでISO認証をめぐって様々な不正事例が摘発され、その信頼性に多くの疑問が申し立てられて来たようです。これまで確認された不正認証の事例を見ると、十分な審査手続きなしに金品または供応により認証書を発給したケース、認証以後何年経過しても事後管理審査を受けないケース、コンサルティング企業と認証企業が談合して不正認証したケース、環境汚染など不法行為をしたにもかかわらずISO認証書を発給したケース、大企業が協力会社の不正なISO認証を見て見ぬフリするケースなどで、不正認証が多様な形態で進行していることが確認されてきました。

 ヨーロッパで始まったISO認証制度は、純粋な民間機構による自律的な活動であったはずです。韓国でも市民たちがISO認証を自律的に監視し、モニターする活動を展開しようとしています。「ISO不正認証申告センター」の 開設は市民団体が自律的にISO認証の信頼性を守り、不正認証を追放する手段としていこうとしています。そして、韓国の ISO認証水準と信頼性を世界最高レベルまで引き上げ、環境保護はもちろん、企業競争力向上にも役に立たせようといているそうです。日本も、拘束力のない法律を作って魂入れずにならなければよいと思います。具体的どう監視するかも併せて実行する必要があると考えます。


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2008年03月11日

非正規雇用労働者が33%の真の問題点は何か

 国が毎月行っている労働力調査によると、とうとう、アルバイト、パート、契約社員、派遣労働者など15歳以上労働者のうち非正規雇用労働者数が、1700万人強となってしまいました。その中で、年収200万円以下の、いわゆるワーキングプアと呼ばれる人たちがほとんどを占めています。その対策として、労働法改正が施行されようとしています。その対策として、ユニクロや一部の大手スーパーなどでは、正社員化をし始めたり、これから検討しようとしているところもあるようです。真の非正規社員の問題点は何なのでしょうか。

 一般的に言われている非正規雇用の課題は、@生活できない賃金、A有期契約のことだそうです。何人かの人から、「年収200万円なんて夢です。」と言われました。1年契約なので理由のない「契約解除」が行われ、待遇の問題など要望すれば次の契約更新をしてもらえず、理由を聞いても「満期である」といわれるだけのようです。しかも、1985年に派遣労働法ができた時は、13業種に限定されていたのに、1996年には26業種に拡大、更に1999年には原則自由となりました。多くは、経営者にメリットがあるように改正されてきているとされています。

 ところで「正社員」とは何なのでしょうか。用語辞典には、「雇用形態の一つで、会社と雇用期間の定めがない雇用契約を締結した社員のこと。」のように記述されています。正社員の雇用形態の特徴としては、@やむをえない事情がない限り定年まで働くことができる、 A年功序列の観念が強く勤務年数によって昇給や昇進(昇格)する場合が多い、 B各種手当てや保険といった会社が定めた待遇のほとんどを受けることができる。、などが挙げられます。

 契約社員の場合、原則的に昇給・昇進とは無縁だが、週の何日働くかを契約に明記することによって、ほかの会社で働くこともでき、自分の好きな時間帯を選ぶことも可能です。将来の保障を会社から受けることはできないが、そのかわり、正社員の給与体系では得られない、特別の待遇を受けることも可能な働き方といえます。このメリットを生かせる人は、役者、画家、俳優、資格取得など何をしたいか、何になりたいかの目的を持っている人たちにとっては有効なシステムのはずです。しかし、そうなっていないのは、法律や社会システム、インフラの整備不足などに問題点もありますが、根本的な課題は、若い人が何をしたいのかどうなりたいのかのキャリア教育にも原因があると思います。いずれ、思考能力を活用する必要のない定型業務は、安価な外国人労働者に駆逐される日もすぐそこに来ているのではないでしょうか。


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2008年03月10日

企業の求める人材像はこれでよいのか

 2009年度の新卒を対象に、企業の求める人材像100社アンケート(読売新聞社)を見て、言葉を失ってしまった。やっぱりここまできてしまたのかと。「調整力、コミュニケーション力」「仕事への熱意」「人柄・性格」の順で、この3つにほとんど偏った回答でありました。20年前の公務員や銀行員の人材増を連想させるような回答結果だからです。英語力や創造力または想像力などは、「そんなの関係ね〜」といった感じなんです。

 この現象は、企業のリストラの一巡、学生側の絶対数不足、2007年問題以降団塊世代の大量退職による人材不足などが重なり、本音の希望を掲げては採用数を稼げないという目先の理由もあるかと思われます。環境変化の厳しい時代に企業が求める人材像としては、「自律性」「企画力・想像力」「複数の専門性」「挑戦心」のような能力が必要なはずである。そんなことは言っている場合ではないのかもしれないようだ。

 私も、新卒の導入教育、大学4年生および大学院生を、face to fase で教育してきた感想からいえば、「調整力、コミュニケーション力」がトップとなることにも納得もできます。なぜなら、人の意見を聴くことや自分の意見を人前で発表することが不得手な人が多くなっているからです。やむを得ず、講座の中にプレゼンテーション演習やディスカッション演習を多く配置しています。携帯メールや電子メール、ゲームやアニメで育った世代でもあり、受験競争にさらされて、友達付き合いはおあずけ状態だったわけですので当然といえば当然かもしれません。

 企業が、グローバル競争に勝ち、生き残っていくためには、ただ数合わせの新卒採用はナンセンスと思わないといけないと考えます。全員とはいわないまでも、人と違った発想のできる新商品開発や新しい仕組みづくりのできる人材が10〜20%ぐらいは必須なのです。尖がった人材こそ貴重なのですが、入社時から排除されていると、その企業は10年先は、リストラや買収されることは目に見えています。まだまだ、団塊の世代も再雇用で戦力になるというメッセージなのかもしれません。


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2008年03月09日

野茂投手は、厳しいときこそポジティブシンキング

 3月6日、メジャーリーグのロイヤルズでマイナー契約した野茂投手に、NHKのスポーツキャスターの青山裕子さんがインタビューしていました。青山アナが「厳しい状況のようですが・・・」とマイクを向けると野茂投手から意外な答えが帰ってきました。「いままで一度も、みなさんが思ってるほど、自分では厳しいと思ったことないですよ。野球が好きですから。」次の日のインタビューで、同じ39歳でパイレーツのマイナー契約した桑田投手も同じようなことを言っています。「マウンドにいるのが嬉しい。」

 野茂投手は、キャンプで5〜6人の競争相手と、4番手、5番手の先発枠を争っているわけです。いままで、10球団もメジャーリーグを渡り歩いて、挑戦に挑戦を重ねチャンスをものにしてきた人の想いは、一般的な日本人の想いとだいぶ違うようです。多くの日本人が、スポーツでも他のことでも、レベルの高いことに挑戦するとき、競争が厳しいと、そのプレッシャーに押しつぶされて実力を発揮できない場面を目撃しています。スポーツでは、オリンピックの柔道、レスリング、水泳など、いままでプレシャーに押しつぶされた選手を何人見てきたことか。スポーツ以外では、受験、入社試験、難関資格試験なども当てはまるのだと思います。

 最近では、ゴルフ界には石川遼君、フィギュアスケートでは浅田真央ちゃん、卓球では石川佳純ちゃんなど多くの新星が現れています。彼らには、いままでの選手のような日の丸を背中に背負うようなプレッシャーは感じていないように思われます。中でも、日本男子テニス史上2人目、16年ぶりのツアー優勝を果たした錦織圭選手の場合には、いくつかのお膳立ての賜物だといえるのだと思います。錦織圭選手をジュニア時代に指導した松岡修三さんが言っていました。「素質はすばらしい。私以上だ。課題は精神力だ。」と。その快挙を支えたのは、日本テニス協会の盛田正明会長(元ソニー役員)が私財を投じて設立した「盛田正明テニス・ファンド」と呼ばれる奨学金制度だったのです。 盛田さんとは知り合いのため、さぞ嬉しかったと思います。

 スポーツなどの競技だけでなく試験や仕事などで、ハイレベルな目標に挑戦する場合、だめだったらどうしようと考えすぎて萎縮しすぎて実力を発揮できない人を多く見てきました。でも、その挑戦に通らなかったとしても、それは真の失敗ではないのです。挑戦する過程で蓄積してきたノウハウや精神力は一生の財産になっているはずなのです。挑戦しない人より挑戦した人が、その後の人生の冨を手に入れることができるのだということをこの年になってつくづく考えさせられています。私もまだ、挑戦しつづけていることがありますが、みなさんも、高い目標に向かって、ポジティブに挑戦してみましょう。


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2008年03月08日

新幹線誘致は地方の利益となるのか

 富山県では、一部の国道の高架化に反対の住民運動が起きています。国土交通省が数百億円も使い、朝の10〜20分の渋滞緩和のために高架とする計画から約3ヶ月で着工したいということのようです。住民は誰も頼んでない事業ということのようです。住民側の主張は、数百億円は別の使い道に使って欲しいということのようです。だが、客観的に考えると、道路特定財源のため、道路以外には使えないようです。この例は、何のためにやるのかが希薄な典型的な事例でしょう。それと同じように、新幹線の誘致にも大きな問題点が潜んでいます。

 長野県では、長野新幹線が出来て東京までの所要時間が約90分となりました。プラス面では、アクセスが便利になったと喜ぶ人もいます。いっぽう、マイナス面も計り知れません。例えば、企業の多くが支店を東京へ引き上げ、空きビル化や商店街のシャッター通り化が促進されてきました。残るのは、地方自治体が負担した新幹線設置に使った借金だそうです。東京から日帰り出張で十分な距離に変身してしまったのです。さらに、金沢まで新幹線が延長されると、長野は素通りされる懸念があることです。このままでは、東京から出張したり、東京へ出かける人には多大な恩恵となるが、地方の活性化には必ずしも役立っていないということになります。

 ところで、みなさんはリスクマネジメントという言葉を聞く機会が増えていると思います。グローバルな何が起こるかわからない現在ほど、この言葉の重要性が増しています。最近では、食品材料の偽装問題でミートホープという会社が倒産したり、イージス艦と漁船の衝突問題で大臣の首が飛びそうになっていたり、中国製毒入り餃子の対応問題で苦戦したりしています。これらは皆、もしこういう問題が起きたらどうしなければいけないかとの発想力や地頭力の一つの能力とされる仮説思考力の欠如が原因だと思われます。この能力がリスクマネジメントに必須のものなのです。

 リスクには、品質や設備などの経済性管理に起因するリスク、人や情報の管理の失敗に起因するリスク、労働災害や自然災害のリスク、環境リスクなど幅広い領域のリスクがあります。発生確率が小さく、被害規模も小さい場合には、何もしないばあいが多い(許容領域)。発生確率が高く被害規模が小さい場合、および、発生確率が小さく被害規模が大きい場合には、人間ドックで言われる経過措置に相当する様子をみる(保有領域)措置や保険をかける(移転領域)措置があります。さらに、発生確率が高く、被害規模が大きい場合には、当然、設備投資、組織改革、教育訓練、マニュアル作成などの具体的対応策が必要になります。新幹線を誘致する前に、中途半端でないこれらのシュミレーションをしておく必要性が高くなっています。

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2008年03月07日

店舗のリニューアルオープンは楽しい

 今日、たまたま、仕事で八王子そごうに行きました。ちょうどリニューアル開店日にあたり、楽しく見学しました。以前の状況と比べてみると、紳士用品、婦人用品、カルチャーなどの階ごとのカテゴリー分類を鮮明にしている点と店内が明るくなっているようでした。例えば、紳士靴売り場で、健康志向に合わせてオーダーメードのインソールを20分で作ってくれるサービスがありました。これを継続的に取り入れてくれると良いのですが。大筋では、他のデパートと変わったところは見受けられないようでした。ただ、開店日だったため、各階で有名人のトークショーや有名シェフの料理教室、セミナーなどのイベントは盛りだくさんでした。

 工場をきれいに整理整頓し、照明を明るくするだけで、ムダが発見でき、在庫が削減でき、生産性が10〜20%向上するという経営コンサルタントの常套手段のようになってくれるかどうかは予測できないでしょう。なぜなら、デパートはお客様の琴線に訴えなければ、いまや生き残れないのではないでしょうか。マーケティングの真髄(マーケティングドメイン)である、@どの年代に売りたいのか、Aお客様のニーズは何なのか、Bこの店の売り(差別化要因)は何か、をもう一度ディスカッションしてみたほうがよいと思います。

 弊社も、下記のホームページをマーケティングドメインをものさしとして、ゼロベースでチェックし直してみました。このホームページを見てくれる人にとってどうあるべきかを考えてみました。今まで、あれもできます(あります)、これもできます(あります)と八方美人になりすぎていました。今度は、例え仕事を依頼しなくても、楽しいコンテンツがある、仕事ですぐ役立つコンテンツがある、人生やキャリアプランを考える方向付けのツールやコンテンツが無料で使える、などをホームページ上部(ノートPCで開いた時スクロールしないで見られる)に配置しました。それに加えて、何を売りたいのか売りたいもの(差別化要因)を3つだけに絞って、そこに紹介しています。

 先日、デパートの老舗の三越と伊勢丹が合併しました。たまたま伊勢丹の株主であった私は、複雑な心境です。株主として何を心配したかと言いますと、三越が伊勢丹の足を引っ張って株価低迷につながってしまうのではないかということであります。1顧客として考えてみると、株主優待が両方のデパートで使えることがせめてもの救いのようです。伊勢丹のターゲット顧客層(セグメント)は主に30代、三越は主に50代以降であることを考えると、歓迎すべきかもしれません。私の年代では伊勢丹に欲しいものが少なくなって、三越に気に入ったデザインのものが増えてきたように最近気づいていたからです。リニューアルで重要なことは、入れ物のレイアウトやデザインだけを変えても効果は長続きしないというだと思います。何を売りたいのかを伝えることの重要性を再確認させられました。


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2008年03月06日

できる上司は表情にメリハリをつける

 プーチン大統領(55)の任期満了に伴うロシア大統領選は、プーチン氏が後継指名したドミトリー・メドベージェフ第1副首相(42)が過半数を獲得し圧勝した。これはプーチン氏の支持率が高いからである。なぜプーチン氏の支持率が高いのだろうか。当然、エネルギー政策や経済政策がうまく機能したこともあるだろうが、ここでは、リーダーの表情に着目してみた。

 パフォーマンス学で有名な日大芸術学部の佐藤綾子教授に言わせると、プーチン氏の表情管理はずば抜けているそうだ。他人の話を聞くときに、顔の表情筋がニュートラルで動かない状態が90秒以上もあるということである。日本人の平均が30秒弱だから、いかに長いかわかる。物事に動じない印象を与えるため、強いリーダーが望まれるロシア国民に歓迎されてきたのだろう。

 日本のリーダーでは、小泉元首相が表情の使い方をうまく使って国民の支持を得てきたのだろう。小泉元首相は、人と話す時、口元を少し上げて何度も何度も話をしていた。それに身振り手振りが加わるのだから好印象を与えるのである。

 最近の管理職は、IT化のおかげで、プレーイングマネージャー化して、仕事は忙しくなり、部下とコミュニケーションするときも電子メールの割合が増えている。仕事もコミュニケーションも針のむしろだと言う人も多い。誠心誠意努力している管理職の方に、受け売りだが裏技を提供したい。つまり、上司は無理やり微笑む必要はないが、口元を2mmだけ上げ、まばたき割合を20%だけ減らしてアイコンタクトをする。実際に試してみたが、少しの努力で効果は大きいようだ。


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2007年09月04日

学生の工学部離れを防ぐには

 文部科学省の調査によると、2007年度入試の工学部志願者が約27万人となり、1990年代初めの60万人の半数以下に落ち込んだことになります。大手予備校の調査分析によると、理科嫌いが増えた原因として、「楽をしたがる学生が増えた」、「ゆとり教育により、授業数が減り、理科の面白さを伝えきれていない」などがあげられていました。

 最近、文部科学省が推進し始めた施策として、地域の技術者OBが小学校の理科の授業をボランティアで手伝う制度を始めています。私の所属している技術士会もこの制度に協賛しています。また、高校でも、「スーパーサイエンスハイスクール」に約100校を指定しハイレベルな理科授業を行う制度もあります。いくつかの大学も、「工学部体験ラボ」のような試みを小中高生向けに実施したりしています。

 企業の側はどうなのでしょうか。三菱重工業、キャノン、新日鉄、日産自動車など大手製造業は、大学、修士卒に対して、再教育をし始めています。少子化や理工系離れにより十分なスキルを持つ新卒者の確保が難しくなっていることが背景にあるためのようです。団塊の世代が退職していく中で、各社の危機感は増すばかりのようです。

 IT長者や金融長者が多く輩出され、六本木ヒルズに象徴される一部の成功者にスポットが当てられ、ものづくりでこつこつ努力することがばかばかしいと感じられるような風潮が定着してしまった感があるのも事実だと思います。その背景として経済のグローバル化があげられます。ものづくりでこつこつ努力してコストダウンしても一瞬のうちに中国製品に取って代わられてしまうこともばかばかしく感じる要因ではないでしょうか。理科教育の基礎は学校で「興味」や「面白さ」も含めて履修し、応用教育は企業のカリキュラムで「やりがい」も含めて教育することが求められていると考えます。

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2007年08月27日

リチウム電池問題は業界横並び問題なのか

 ノキアは、8月14日、携帯電話に搭載されている松下電池工業製のリチウムイオン充電池が充電中に過熱する不具合を起こす可能性があるとして全世界で4600万個を対象に無償回収を実施すると発表しました。回収するのは松下電池が2005年〜2006年に製造した充電池で、日本での出荷数は16万個にのぼるといわれています。 電池の異常過熱などの不具合が全世界で約100件報告されており、日本でも充電池の発熱で床の一部などが焦げるなど2件の報告があったそうです。
 
 昨年秋のソニーのパソコン用電池や三洋電機の電池の場合には、絶縁シートに原因があったとされています。携帯電話やパソコンは、小型化が競争要因とされ、さらに大きなパワーも必要とされています。絶縁シートをなるべく薄くしようとしているために無理がかかるようです。リチウム電池の世界シェアは、三洋電機が28%、ソニーが20%、松下電池が15%で日本メーカーが上位3社となっています。その3社とも同様な問題を発生させてしまいました。製品トラブルも横並びの時代となったのでしょうか。

 ところで、リチウム電池とは、繰り返して使える電池の一つで、ニッケル水素電池などに比べて、一度充電すると長持ちするのが特徴となっています。正極にリチウム金属酸化物、負極に炭素などを使い、両極間にイオンを行き来させて電気を起こします。携帯電話、パソコン、デジタルカメラなどの電池に使われています。

 現時点では、リチウム電池がニッケル水素電池に取って代わったばかりですので、それに代わる電池は見当たらないようです。次世代電池として期待されています小型燃料電池は、メタノールなどの材料の供給に課題があり、普及するにはあと数年かかるものと思われます。もし、代替電池が出来たとしても、同じような検査体制や設計基準ならば、別のトラブルが発生するリスクが高いと考えられます。一層のフェールセーフやフールプルーフなどの設計思想をリスク対策として考慮すべきだと思います。

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2007年08月16日

環境激変時代には、学習(自己投資)が効く

 環境変化の激しい時代には、スキルや経験を伝授すること以上に、キャリアが陳腐化します。自ら学習し続ける思考行動特性が最重要となります。社会人になった早い段階から、何のために仕事をするのか、成果を上げるためにはどうすればよいかなどを明確化させておくことが、個人のキャリアアップと会社の付加価値を上げることに直結してきます。

 戦略に基づいたコンピテンシー・マネジメントやキャリアパスモデルが必要だという意見もあるが、的確に提示できる組織はほとんどなく、それに会社が保証や責任をもつものでもないはずです。コンピテンシー(思考行動特性)は、実践を通じて強化されるため、進んで試練や課題を乗り越えることが近道となります。また、他と差別化を図るには、自分だけのネットワーク(人脈)構築や改善・改革案を企画提案していくことが実績につながります。

 従来のキャリアカウンセリングでは、「未決定を減らすこと」と「個人の特性と職業の特性の間の一致を増やすこと」が大切にされてきました。これに対して、環境変化が激しい時代においては、従来の固定的なキャリアデザインでは対応できなくなっています。つまり、予想できなかったことや偶然の出来事で計画を変更せざるを得ないことの多い状況が多くなっています。

 このような不確実性の時代にぴったりのキャリアパスの考え方があります。心理学者クルンボルツの学習理論の中に出てくる考え方で、計画された偶発理論(Planed Happenstance Theory)と呼ぶものです。一言で表現すると、ポジティブシンキングといってもよいでしょう。自身のキャリアデザインをより明確化させることで、何を学び、それをどう活かすかの判断力が養われるようになります。つまり、キャリアデザインから割り出した「学習」への投資が最大の武器になると考えます。


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2007年08月13日

普通の技術も使い方次第

 任天堂が「Wii」や「ニンテンドーDS」でゲーム機市場を席巻しています。企業の市場価値でもトヨタに次ぐ勢いを見せています。日本の他の製造業とは異なる戦略で戦っているところが異色のようです。若干似ている企業を探すと、iPodで再生したアップル社に近いところがあると言います。その真髄に迫ってみようと思います。

 任天堂は、売上高1兆円の大企業でありながら、従業員は3000人強でトヨタの約100分の1であります。典型的ファブレス(工場をもたない)企業です。最近まで、ゲーム機の高機能化競争に巻き込まれ、ライバル企業の資本力の前に屈するかに見えていました。しかし、ゲーム機本来の目的は何かを問い直したようです。一部のマニアを除いて、多くの消費者が高機能マシンでは難しくて付いてゆけない状況を感じていたようです。ゲームの本質は、やはり「楽しさ」にあったわけです。

 ライバルのソニーは、ゲーム機のコアとなる半導体セルに2000億円もの投資をしてきたわけです。ソニーの戦略は、画像処理の高速化を競う高機能マシンによる差別化戦略であり、コア部品の内製化であります。ゲーム機だけを考えると、ある意味では、顧客ニーズを読み違えてしまったソニーと言えるかもしれません。ただ、未来のコンピュータまで意識しモジュール化を実行に移すのであれば話は別だと思いますが。

 任天堂の戦略は、製造をしないモノづくりであるため、知恵の勝負になっていると考えられます。そこで、このコーナーのテーマでもあります「目的展開」や体系的課題解決法がよく効くことになるわけです。「Wii」や「ニンテンドーDS」は、逆転の発想であったり、ゲーム機本来の目的を探求し、マーケティングドメインを極めた施策を実行した任天堂に勝利の女神が微笑んだのでしょう。

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2007年08月10日

危機管理プロセスと最近の事例

 危機管理の専門家である田中辰巳氏によれば、トラブル発生直後に行うべき4つのステップがあると言っています。@感知、A解析、B解毒、C再生のステップだそうです。「感知」で何が発生したかを正確に把握します。「解析」でどのくらい重い罪なのかまたは被害なのかを把握し、自分たちが加害者なのか被害者なのかのレベルを確認して被害規模を洗い出します。「解毒」は、主に謝罪の言葉、処分、再発防止策などになります。最後に「再生」は、失った信頼を回復するにはどうしたらよいかをよく考えて実行することです。

 柳沢厚生労働大臣は、「女性は産む機械・・・」の発言の解析がうまきできずに、解毒の謝罪が「遺憾(残念)です。」と見当違いの受け答えをしてしまったために非難されたようです。顧客情報漏洩事件を起こしたジャパネットタカダの高田社長は、「当面、テレビCMを自粛します。」と言って解毒がうまくいったようです。コムスンの折口CEO、NOVAの社長、安倍総理も「できれば事業(政権)を続けたい。」と言って解毒に失敗したようです。

 現代では、危機管理をうまく実行できるかどうかで経営者、組織のリーダーたちの器量が問われているようです。一歩間違えば、ミートホープや耐震偽装事件の木村建設、販売会社などの倒産に至るケースが実証しているのではないでしょうか。トップに立つ人材に求められる能力として「危機管理能力」がクローズアップされていると思います。

 何もトップやリーダーだけでなく、一般の研究者や技術者もこのような事態に遭遇する確率が非常に高くなっていると思います。問題が発生したならば、いかに正確な情報を提供し、トップやリーダーの判断を誤らせないかの責任があると思います。もし、それらの問題を隠蔽しようとしたリーダーがいたときこそ、研究者や技術者の真価が問われているのだと思います。

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タグ:TRIZ 危機管理
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2007年08月09日

真のゆとり教育とは

 日本の教育について、作家の会田雄次さんが著書の「リーダーの条件(新潮文庫)」の中で、次のように書いています。「戦後の教育の理想は、比喩的にいうと、猿より猿回しを育てるというところにある。・・・長所も入れて考えると、六三制教育の作り出す理想人は、多芸多才で直観力に優れた頭の回転と変わり身が早く、自分の欲求を単純に主張していける人間ということになる。」

 言い換えると、次のようになるでしょう。真の研究者や技術者など芸を持つ「猿」を作るのには具合が悪い。その代わり、司会者、編集者、経営者などの「猿回し」を作り上げるには適した教育法なのかもしれない。小中学校から大学院まで、受験、受験の環境に身をおいて、受験テクニックを覚えこまされているのです。多くの人が、また答えのない未知の分野を掘り下げながら創造していくことなど夢のまた夢になっていないでしょうか。

 数年前に、文部科学省は、教育方針を、詰め込み教育を見直し、ゆとり教育に転換しました。それを、今また見直し、元に戻そうという動きがあります。これなどは、ゆとり教育の意味を取り違えているからではないでしょうか。ゆとりが出来た分だけ自ら自律的に掘り下げて考える思考教育に、その時間を転換すべきではないでしょうか。

 一部の動きとして、研究者や技術者のボランティアによる小学校の理科授業の臨時講師を行う動きや、第一線で活躍している経営者による講演会なども実施されつつあるようです。これらは、科学や世の中の動きについて好奇心をもたせるには有効と考えられます。でも、学生が、自分で考え、実行してみて、失敗して、そこから、現象や可能性などを体得して、将来の展望まで見据えられる教育を実行に移す時代は来るのでしょうか。気が付いた人は、高校でも大学でもできるところから実行に移しましょう。

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2007年08月08日

沖縄興南高校の甲子園出場と教育の本質

 今年の夏に、沖縄の興南高校が甲子園出場を果たしました。つい数ヶ月前までコールドゲームで負けてしまうほど弱かったチームでした。この高校に何が起こったのでしょうか。だいぶ前に沖縄興南高校が甲子園出場を果たした年がありました。その時の4番バッターで主将であった我喜屋監督が、数ヶ月前に就任したことがきっかけのようです。我喜屋監督の教育方針とリーダーシップには、他の指導者たちが見習うべき点が多々あるようです。

 民放テレビ局の取材によると、次のような秘訣があったそうです。我喜屋監督は、生徒たちの生活習慣からまず改めたそうです。まず、挨拶をすることと規則正しい日常生活を送ることやごみ掃除をさせて精神を律することを徹底したそうです。また、約3ヶ月間で、朝の散歩で五感を磨くことで集中力を強化していきました。ゴミが落ちていたり、きれいな花が咲いていたりしたときに、どう思うかやどうしなければいけないかを自ら考えるように自然とできるようにさせたそうです。

 そう言えば、われわれコンサルタントの定石に、クライアント企業で指導するとき、まず成果を実感させるために、5S(整理。整頓、清掃、清潔、躾)を徹底していただくことから始めるとよいということががあります。これも、グジャグジャになっている現状を、見えるところから整理整頓していただき、ムダを省き、問題の本質に意識を集中してもらうためです。まれに、この5Sだけでクライアント企業の問題点が解決してしまうケースさえあるくらいです。

 我喜屋監督と同じように、プロ野球楽天の野村監督も野球は知恵の勝負であることを言っています。大リーグで成功しているイチロー選手、松井選手、松坂選手なども常に問題意識を持ち、それをブレークスルーしていると考えられます。常に課題・問題意識をもって、それに集中して行動していると何かヒントとなりブレークスルーできるようになるのです。沖縄興南高校の生徒たちは成長速度が高く、野球だけでなく将来、社会人になってからもよい仕事ができるスキルを体で身につけたのではないかと思います。

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2007年08月07日

リーダーの責任の取り方

 経営者や組織のリーダーの責任の取り方次第で、大会社といえども倒産の危機を迎えるようになってきたようです。政治のエッセーを書くことを、ここでは極力避けてきました。しかし、リーダーの責任のとり方が今後の社会への影響という側面が大きいと思われるため、安倍首相の責任の取り方について取り上げてみました。先日の参議院選挙の結果で、自民党の惨敗という結果となったことは、誰も否定のしようがないと思います。政府の要人たちは、年金問題、大臣の不適切発言、政治と金の問題などで、国民が自民党にお灸をすえたと思っているふしが見受けられるようです。

 なぜなぜ展開して、根本原因を探っていくと、お灸ではなく、現在の政策や政府にノーといっているのである。なぜなら、選挙前から、安倍首相が、「選挙に負けても続投します。」とか「私と小沢さんのどちらかを選びますか。」と、街頭演説、党首討論、テレビ局のはしごなどで繰り返し繰り返し宣言しているからです。もし、本当に続投して、例えば、憲法や教育について、これだけは実現したいと訴えかければ、また違った結果になったと考えられます。

 ここ数年間のできごとの中に、多くの反省点が見受けられました。ホリエモンの法律に触れなければないをやってもよいというような風潮、耐震偽装の関係各社の社長の言動、食肉偽装のミーとホープ社長の言動、グッドウィルの折口CEOの対応方法など、どちらも加害者意識が希薄で、被害者意識の方が高かったとしか見えませんでした。日本のリーダーはどうしてしまったのでしょうか。責任を取るということがどのようなことか忘れてしまっているようです。

 横綱の朝青龍が、疲労骨折のため巡業を欠席していた時期に、モンゴルでサッカーをしていた問題で、相撲協会は2場所出場謹慎の処分を出しました。また、スケートの織田信成選手の飲酒運転については、年内の国際大会への出場禁止の処分を課しました。これらは、少し厳しいぐらいの処分だと思います。しかし、彼らを管理監督するリーダーの責任は、ほとんど問われていません。リーダーこそ、責任と権限があるわけですから、決断力を発揮すべきタイミングを逃してはいけないと思います。特に、総理大臣が優柔不断な態度では、戦後レジュームの脱却など到底望むべくもありません。潔く範を示して、数年後に再チャレンジすればよいと考えます。


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2007年08月06日

ミネソタ橋崩落、対岸の火事か他山の石か

 米中西部ミネソタ州ミネアポリスで1日午後6時(日本時間2日午前7時)ごろ、ミシシッピ川にかかる高速道路の橋が崩落し20,30台の車両が次々と川に落ちたというニュースがありました。数十人の死傷者が出たそうです。崩落時はラッシュアワーで多くの車両が橋を走行していたという。

橋は1967年に完成した鉄筋コンクリート製で、道路は片側4車線で計8車線あったが、崩落当時は工補修工事をしていたため、片側1車線に規制していました。ミネアポリス中心部と郊外を結び、1日に約20万台の通行量があるそうです。地元当局は詳しい原因を調べていますが、国土安全保障省当局者は「技術的な問題だろう」と語っていたそうです。

 日本は、山と川が多く、橋の数も半端ではないと思います。阪神・淡路大震災で頑強な高速道路もあっけなく倒れたりするのを目の当たりにすると、いつ危険にさらされるかわかりません。おまけに、最近発覚しました耐震偽装問題やジェットコースターの事故などが次々に明るみに出てきています。橋についてもほとんど点検が行われていなかったようです。

 この橋の崩落を、対岸の火事(自分に関係なく、何の災いもないこと。)とみなすか、他山の石(他人のつまらない失敗であっても自分の成長に役立てることが出来ること。)とみなすかで対応が全然異なってきます。単に点検、補修するだけでなく、地震を想定した対応策を考えていただきたい。


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2007年08月03日

人は城、人は石垣

 武田信玄が、晴信と呼ばれていたころ、堅固な城を築こうとしていたそうです。しかし、重臣の板垣信方に、他国から自信がないと思われてしまうと諌められたそうです。堅固な城よりも人心を掌握することの方が重要であるとする「人は城、人は石垣」であると諭されました。そのことは、NHKの大河ドラマの風林火山でも表現されていました。

 実際に、秀吉が築城し、堅固な城として有名な大阪城は、大砲の前に屈してしまったことは歴史の事実となっています。また、織田信長が築城した、近代的な安土桃山城もあっけなく炎上してしまいました。関が原の戦いでは、小早川秀秋、加藤清正など豊臣恩顧の大名が徳川方に寝返ったことが敗因とされます。織田信長も明智光秀の裏切りによるものです。やはり、これらは、人をないがしろにしてきたツケと言ってもよいと思います。

 ところで、2007年7月の参議院議員選挙で、宇野内閣に次ぐ自民党の大敗になりました。ここでも、閣僚の動きがバラバラで、失言ばかり目立ち、おまけに責任をとらないことで国民のブーイングの嵐にさらされていたと思います。おまけに、年金問題で、安倍首相は、社会保険庁解体を叫んでいました。野党が社会保険庁の解体を主張するのであればまだしも、首相が宣言してしまったわけです。代替する職員が決まっていればまだしも、社会保険庁職員がこれから対応していくのに、彼らのモチベーションは上がりはせず、改革に対して逆行すると考えられます。

 リーダーは、部下や利害関係者がどう考え、モチベーションをどう上げられるかを常に考え、意思決定を行うことが求められています。そのためには、ビジョン、基本方針、を関係者に伝えて、双方向のコミュニケーションが図られているかが問われるわけです。そのためには、山本五十六の、「やって見せ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ」という名言と連動させることです。ここで、モチベーションを上げるポイントは、言葉だけでなく、リーダーの「率先垂範」が不可欠だと考えます。


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2007年08月01日

人はなぜ7年で飽きるのかでキャリアを考える

 「人の噂も75日」という格言もあるように噂は2.5ヶ月ですが、黒川伊保子さんの著書に「人はなぜ7年で飽きるのか」というタイトルのものがありました。流行の方程式が見つかり、感性トレンドで評価できるというものです。マーケティングでは、その心理学的要素も盛り込んで戦略が立てられているようです。例えば、自動車のモデルチェンジは、6年に1回ぐらいが妥当であり、実際にそのように実行されているようです。そう言えば、夫婦関係でも、7年目の浮気ということを聞きます。

 キャリアプランにも一つのテーマや仕事を飽きないでモチベーションを高められる期間が存在すると思います。自分自身のキャリアについて、整理してみると、この法則が当てはまっているようです。入社6.5年経過した時期に、会社の方針で技術者の10%をジョブローテーションしたいということで、その網にかかってしまい異動しました。その後、5.5年ぐらい同一職務を担当していたところ、そろそろ新しい領域を経験してみたいという欲望が涌き、異動希望により、別の領域に異動しました。さらに7年経過したところでまた異動と、6年前後のサイクルで5回ぐらい異動してきました。結論から言うと、この必然と偶然がキャリアにとって非常に功を奏したわけです。

 ここで、キャリアの考え方を整理しておきます。キャリアには、大きく分けて3つの考え方があると考えます。一つ目は、一つのテーマを長期的に一貫して追求する、基礎研究、教師、職人などの専門職型キャリアがあります。二つ目は、企業や社会環境に適応させて、その場その場でよりベターなテーマを選択するものです。今、これに対する考え方でクルンボルツ博士の「計画された偶発理論(Planned Happenstance Theory)」という考え方が脚光を浴びています。三つ目は、自分で予めキャリアプランを練ってそれを一歩一歩クリアしていくというものです。

 経済が右肩上がりの時代には、各々の企業のエンジニアには、各々のキャリアモデルが存在していました。企業や先輩の敷いたレールに乗りさえすれば、特急や急行にはならなくとも、準急や鈍行ではあったが、定年まで過ごせてきたのではないでしょうか。それに引き換え、一部の例外職種を除けば、環境変化の厳しい時代にはキャリアモデルはこれだと企業も先輩も誰もいえないでしょう。強いて言えば、大まかなキャリアモデルを仮説に基づいて、時の流れに身を任せて随時各々の時期にベストを尽くすスタイルが合っていると思います。その過程で、事情が許せば6年スパンぐらいでキャリアチェンジを果たすことです。つまり、それが「計画された偶発理論(Planned Happenstance Theory)」になります。今、思えば、私も、この理論と6年スパンのキャリアチェンジを地で歩んできたんだという実感があります。


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2007年07月30日

地震のリスク対策はどのように考えるか

 7月16日の午前10時ごろ、新潟県の柏崎、長岡地域に震度6強の地震が発生した件で、地震対策についてどうすればよいかが課題となっています。今年初めの能登地震や3年前の新潟沖地震の教訓から、行政側は、地震対策として1軒当たり約60万円の補助金を出して、住宅の補強工事を奨励していました。一つの典型的事例として、約1000万円かけて補強工事を施した家がありました。しかし、今回の地震で、家は潰れませんでしたが、家は半壊して建て替えなければ使い物にならないようでした。

 その地震対策費用として投資した1000万円は命の代償と思えば安いのでしょうが、家主は納得がいかないようでした。行政側からの60万円は、補強工事の補助金としてはあまり役に立たず、補強工事できる費用に余力のある家庭に背中を押す効果ぐらいのものだったようです。実際に、全半壊した家は、わかっちゃいるけど資金に余裕のない高齢者の住宅だったようです。では、どうすればよいのかあまりよい考えは出ていないのではないでしょうか。

 リスクの評価の基本は、「災害発生確率」×「被害規模」です。発生確率が高く被害規模が大きい場合には、当然、被害がでないような対策を実行するわけです。しかし、安全問題以外で、そのどちらかが極端に小さい場合には、保険をかけるか災害が起きてから最善の処理を実施すればよいわけです。この考え方が、今回のような地震対策を行うかどうかの判断基準になるのでしょうか。理論的にはそうなのですが、さらにブレークスルーできないのでしょうか。

 資金に余裕のある家庭では、補強、建て替え、移転、保険など地震対策の選択肢がいくつも考えられます。今回のように年金生活者の多い地域では、リスクマネジメントとして、ただ、地震歳策の補助金という目先の対応ではラチがあきません。被災者の心理的不安に対応したカウンセラーの役割なども重要となってきます。こういったことをブレークスルーするには、例えば、老人介護と一体化した耐震施設の完備が補助金の抜本的有効活用につながっていくのではないでしょうか。


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2007年07月27日

長嶋監督解任事件の真相が明かされた

 以前、ミスタープロ野球、長嶋茂雄さんが、アテネ五輪本番の5ヶ月前に「心原性脳梗塞」に倒れ、生死をさまよい、リハビリで右足は80%回復していることを書きました。今回は、私たちが、いままで気になっていた監督解任劇の真相を、日経新聞「私の履歴書」の中で語ってくれました。やはり、多くの方々の推測通り、青天の霹靂の人事だったようです。

 解任された年は、いままでのV9戦士から若手への代替わりの年で、松本、篠塚、中畑、山倉ら若手を実践で使って経験を積ませるときであったのです。期待の若手も、初のレギュラーの座に持てる力を十分発揮できずミスを連発し、批判の矛先は長嶋監督に容赦なく向けられたのでした。正力亨オーナーもAクラスならば、監督を辞任しなくてもすむことを明言されていたそうです。しかし、シーズン終了後、優勝を3年逃したことを理由に解任となったわけです。

 長嶋監督は、若手の成長には、3年ぐらいかかるとみて、新しいV9戦士の育成のため鍛えなおそうと計画をねっていました。それが、伝説となっている伊東キャンプなのでした。投手では、西本、江川、角、藤城、赤嶺、鹿取、野手では、山本功、河埜、中畑、淡口、笠間、平田、中井、中司、松本、篠塚、山倉、二宮の計18名を鍛えたのでした。その結果、そのメンバーの中で60%以上が、成長してレギュラーを獲得したのでした。

 解任と年の秋ごろには、若手の活躍が目立つようになり、さあ来年は優勝も手が届くと考えていたそうです。皮肉にも、後を引き継いだ藤田監督は、連続優勝を重ねて、名将と呼ばれたりしていたものでした。エンジニアの育成にもやはり似たようなことがいえます。ある程度一人前になるのに、早くて3〜6年の育成期間が必要です。ほとんどの企業のマネージャーの評価も単年主義が一般的だと思います。そろそろ、マネージメントのモチベーション向上策として、人材育成枠を設けて、例え部門が異動しても3〜6年スパンを評価する企業は現れないでしょうか。


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2007年07月26日

モノづくりは感性デザインの時代

 ウォークマンに代わり、ipodが世界を席巻してしまいました。世界のユーザーに感動をあたえたのでしょうか。これまでの機能重視でコスト競争のモノづくりの世界を変えたのです。最近、アップル社は、携帯電話市場にも参入して、キースィッチのない斬新な携帯電話を米国で発売して話題となりました。その携帯電話市場では、デザイン重視のモノづくりへとパラダイムがシフトし始めているようです。

 韓国LG電子では、デザインを最優先する戦略をとり始めているそうです。これまでのキースィッチ型の携帯電話からタッチセンサーを使った光る携帯電話にデザインを変え、韓国人の心をとらえています。1000万台という驚異的な販売台数の実績を誇っているようです。例えば、機能を重視すると携帯電話は厚くなりデザインは二の次になってしまいます。500万画素のCCDを130万画素に機能ダウンさせてまでデザインを重視しているのです。

 ところで、日本の携帯電話メーカーはどうなのでしょうか。7月23日のNHKスペシャルでは、携帯デザインウオーズと題して、携帯電話の開発現場に密着取材しておりました。日本の携帯電話のトップメーカーであるNECでも、これまでの機能重視の開発戦略からデザイン重視のモノづくり戦略へと転換を図ろうとしているそうです。また、ソニーエリクソンでは、携帯電話のカバーを閉じると、蝶が飛ぶデザインで、消費者に感動を与えようとしたり、着古したジーンズが肌になじむような感性を携帯電話のデザインに組み込もうと試行錯誤をしていました。

 特に、これまでのハードウェア商品開発企業は、機能競争か価格競争で熾烈な下克上を戦っています。これをデザイン重視で消費者に感動を与えようとしているようです。これは、従来の顧客ニーズ重視のモノづくり戦略とは違うと考えます。つまり、消費者ニーズはいままでにない商品に対するニーズはほとんど出てこないからです。やはり、お客様に感動を与えられるモノづくりこそ時代の要請なのだと思います。私が大学で担当しているモノづくり講座では、3年前から、感性デザインの演習を組み込んでいます。これからのモノづくり技術者には、感性デザインの素養も必須となっていくように考えます。

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2007年07月25日

今、掃除機開発競争が面白い

 白物家電と呼ばれる掃除機、洗濯機、冷蔵庫などは、成熟商品とされ、最近ではコスト競争にさらされてきました。ところが、数年前、突然、ダイソンという海外メーカーがサイクロン式の微粒子を吸引して空気をきれいにしてシックハウス症候群に対応した掃除機を開発しました。いままで、電気掃除機の主要機能であった「吸込力」や「軽量化」と違う土俵で勝負をしてきたわけです。しかも、価格は、従来機種の3〜4倍と高額商品となっていました。
 
 その後、潜在ニーズの明確化に成功したのが三洋電機の電気掃除機でした。マーケティング・リサーチを実施して、電気掃除機の開発担当者は下位の要望に着目しました。健康に暮したいという「生活ニーズ」である「清潔な排気」の潜在ニーズは、他社と競合せず価格競争に巻き込まれないコンセプトでした。この結果から、排気の出ない電気掃除機を実現させるためにアイデアを創出したわけです。その結果、排気を循環させてその課題をブレークスルーしてしまったのです。

 成熟商品は、血で血を争うレッドオーシャン戦略商品の代名詞みたいな存在です。掃除機の機能で言えば、「吸込力」や「軽量化」と違う土俵で勝負できる、いわゆるブルーオーシャ。ン戦略が望まれていたわけです。そこに、新たに、三菱電機の電気掃除機「クルネリ」も家具などに引っ掛かりにくくできないかという潜在ニーズを的確にとらえた商品を出してきたり、東芝は、ダイソンのコンセプトをベースに自動クリーニング機能付きの掃除機を考えました。今年になっても、松下電器は、紙パック式の「吸込力」維持して、イオンで埃をキャッチしてしまおうと考えたり、三洋電気は、サイクロン式で空気清浄機としても使える掃除機を開発しています。

 最終的には、ニーズとシーズのマッチングが重要となります。いくら「プラズマディスプレイを提供したい」と企業が考えても、お客様が「液晶が欲しい」と思っては期待に応えることはできません。結果として、いかに優れた技術であっても、企業のシーズだけでは売れないことになります。いかにブレークスルーするかが試されます。その上で、商品コンセプト創出の”ものさし”として「客様が感動する商品創りができているか」を意識した商品が勝ち残っていくのではないでしょうか。

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2007年07月24日

オシム監督のサッカーは面白い。走りながら考えよ。

 オシム監督のサッカーは面白い。日本は、7月21日にベトナムのハノイで行なわれたアジアカップ準々決勝のオーストラリア戦で、1対1の後、PK戦を4対3で制して準決勝進出を決めました。PK戦に対するオシム監督のコメントは、ジョークだったのでしょうか。「病気でなくても、心臓に悪いので見なかった。私は日本代表の仕事をしているときに死にたくない。故郷のサラエボで死にたいので、発作を起こしたくない。だから見なかった。それに、私がPK戦を見ていると勝てないというジンクスもある。」

 一人退場で少なくなるということはサッカーにはよくあることです。人数の少ないチームがモチベーションをあげて、しっかりしたプレーをすることもあることです。オーストラリア戦の場合にはオーストラリア側が鉄壁の守備隊形を敷いて、日本側に付け入る隙を与えなかったことと受け取れました。日本側も、昨年までのオーストラリア戦よりも攻撃面で勝っていたように感じました。それも、オシム監督の考え方が少しずつ浸透しだしているからではないでしょうか。

 ところで、オシム監督は、従来から「走りながら考えろ!」と言っています。このことは、人材育成の上でも定石であると考えています。それは、人の能力評価基準の一つであるコンピテンシー(思考・行動特性)に近いことを言っていると思います。さらに、「限界を超えれば、次の限界が生まれる!」これも高い目標にチャレンジする意味である。 やはり、オシム監督は、名指導者と言えると思います。

 仕事を行う上での価値観として、次のフレーズを心に刻むことを薦めたい。
※「百聞は一見にしかず(現物重視)< 百見は一考にしかず(思考重視)< 百考は一行にしかず(行動重視)」
 知識よりも体験、思考、行動が重要となるわけです。体験はフィールドワーク、思考はコンセプトワーク、行動はフットワーク(ネットワーク)と言ってもよいでしょう。仕事には、正解は一つではありません。いかに正解に限りなく近づけるかは、思考、行動しだいとなります。

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2007年07月23日

新潟県中越沖地震とかんばん方式

 7月16日の午前10時ごろ、新潟県の柏崎、長岡地域に震度6強の地震が発生しました。人的被害、家屋の全・半壊被害は予想以上に大きいようです。三洋電機、富士ゼロックスなどいくつかの企業では、工場にも被害が発生し、稼動停止に追い込まれています。この中で、かんばん方式を採用している企業は、在庫がなく、トヨタ、日産、スズキなどの自動車メーカー本体に稼動停止を強いることになりました。ここで、災害のリスクマネジメントとして、在庫を持てばよいのでしょうか。

 製造業では、戦略的アライアンスや効率化のために取引先を絞り込む傾向にあります。どこか1箇所が被災し機能が麻痺すると、そこがボトルネックになり、サプライチェーンが停止してしまう恐れがあります。かんばん方式等在庫を極力持たないかんばん方式が浸透している企業では、災害時に復旧までの時間を要しているようです。今から2年前にも、中越地震の影響で新潟県にあるメーカーで部品の生産ができなくなり、トヨタの生産ラインが止まったことがあります。あるライバルメーカーは、その後も数日間にわたって生産ラインを稼働できていました。

 かんばんほうしきの後工程引き取りを簡単に説明すると、素材加工に始まり最終組み立てまで何百という工程がある中で、普通は前から後ろに製品を流して作っていきます。1つの工程が終わったら次の工程に回すわけです。 かんばん方式は、逆に考えます。後ろの工程の作業が終わったら、前の工程から次に加工や組み立てる製品を取りに行きます。工程内にムラがあったり、何らかのミスで生産が滞ったりしている場合に、普通の方法だと工程内にいくつも在庫の山ができてしまうわけです。つまり、極端に言えば、日常的に在庫の山が出来ているわけです。

 数年前の震災時に、ライバルメーカーの工場を「事故に強い」と評価する新聞も人もいました。しかし、トヨタの技術者は、「工程内に数日分もの在庫があったのか」とライバルメーカーの生産ラインにムダが多いこと知ったそうです。リスクの評価の基本は、「災害発生確率」×「被害規模」です。発生確率が高く被害規模が大きい場合には、当然、被害がでないような対策を実行するわけです。しかし、安全問題以外で、そのどちらかが極端に小さい場合には、保険をかけるか災害が起きてから最善の処理を実施すればよいわけです。


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2007年07月20日

強度不足エレベータとリスクマネジメント

 フジテックが2002年9月から07年6月にかけて製造したエレベーター560基で、人が乗るかごやレールを建物の構造部に留める部分の鋼材の強度が建築基準法で定める基準を下回っていたと発表しました。本来の計画よりも低い強度の鋼材が使われていたのは、マンションや商業ビルのほか、JR東日本やJR西日本の駅舎などのエレベーターやエスカレーターだという。強度の弱い鋼材を意図的に混ぜて販売、書類も偽っていたという。

 具体的には、本来使用することを予定していた鋼材(SS400材)よりも強度の低い鋼材(SPHC材)が使用されていたということです。フジテックによると、通常の運行では問題は生じないが、大地震時には部材が変形し、利用者が閉じ込められる恐れがあると説明しています。

 建築基準法に基づくエレベーターの強度計算においては、一定の安全率(通常の運行時の荷重に対して3倍の安全率等)を見込んでいるようです。使用されていた鋼材の強度は2倍まで違わないでしょうから、この安全率通りの設計が行われていれば、やや安心のようです。フジテックのように具体的に公表してくれれば、関係者以外の技術者で、少し設計経験があればおおよそのの判断ができます。

 ここで、もっと問題なのは、他社のエレベーター及びエスカレーターで、同様に本来使用することを予定していた鋼材よりも強度の低い鋼材が使用されている事例がないかということです。例えば、鋼材ではないが、シンドラー製のエレベーターのようにソフトウェアの不具合は、改善したといっても、ソフトウェアのプログラムを公表しているわけでもないので判断が難しい。やはり、安全のリスクマネジメントとして、第3者の技術者に判断できるレベルのデータを公表していただきたし。


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2007年07月18日

ロボコンは知恵の道場

 NHKで毎年放映されているロボット・コンテスト(ロボコン)は、非常に興味深い。ロボコンには、工業高校を対象にしたもの、工専を対称にしたもの、大学を対象にしたものがあります。いずれにもルールがあります。大きさ、費用、安全性などの制約条件の中で、知恵を出し合い、ゲームに勝利するロボットを作ります。ここでは、大学受験の偏差値など関係ない、実力主義の戦いになっているわけです。

 今年の大学生を対象にしたロボコンは、久しぶりに面白く、感心してしまうところが多々ありましました。今年のルールは、直径500mm×高さ300mmぐらいの中空な円筒を、自動ロボットエリアと手動ロボットエリアの2領域にいかに多く積み上げるかで競うものでした。準々決勝、準決勝、決勝と勝ち上がっていく大学に特徴があることを感じました。優勝したのは、金沢工業大学ですが、長岡技術科学大学、豊橋技術科学大学、金沢工業大学、ものつくり大学、東京工業大学など工業系の大学が奮闘していることです。

 これらのロボットの中で、勝負を度外視して観て見ると、創造性の発揮していることをうかがえるロボットがいくつかありました。例えば、バスケットのダンクシュートからヒントを得た、手動ロボットから自動ロボットまで自動車のタイヤのようにころがし、それを自動ロボットが受け取り、シュートするロボット、三重大学が作った空気圧で中空状のワークを正確につかみ、その時におもしろい音を奏でるロボット、中空状のワークの内側に空気を入れる前の風船を挿入後、それを膨らませてワークを運ぶ安価なロボットなどです。

 私の知人も大学でロボコンの指導教官をしていますが、このロボコンでは、いろいろなことが学べ、教育効果大とのことです。1年弱の期間で、ロボットの企画、構想、設計、製作、デバッキング、運転まで仕事のプロセスを学べるわけです。成功しても失敗しても得るものが大きいと思います。ゲーム感覚、創造性の発揮、チームワーク、達成感などさまざまです。


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タグ:TRIZ ロボコン
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2007年07月17日

仕事のプロフェッショナルを目指そう

 「プロフェッショナル・エンジニア」といったとき、財団法人日本技術士会(以下「日本技術士会」)の会員ならばすぐその姿をイメージできると思います。これは,技術士法で「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価またはこれらに関する指導の業務を行う者」と国が定めているからでです。

 人材コンサルタントのあいだでは、プロフェッショナル型人材のことを次のように考えています。「専門業務」は個人に帰属する専門性の発揮により短期間に企業に貢献するタイプの仕事であるため、プロ契約型人材として位置づけ、外部調達すべきとしています。高等の専門的応用能力を備えた人ならば技術者だけでなく経理、人事、営業担当者などのスペシャリストやビジネスマンも広い意味に解釈すれば「プロフェッショナル」といえます。もはや、社員であろうと契約社員であろうと区別はなくなっているのではないでしょうか。

 ところで、昨年NHKの番組「プロフェッショナル」で放映された何人かの仕事のプロフェッショナルの事例は、共感を与えてくれました。その中での共通点は、その人の想いを実現させるために、とことんこだわりを持って妥協しない強さであると感じました。一つだけ鮮烈な印象に残ったメッセージはこれです。「直感とは、経験、価値観、予測などの総合力である。」

 技術者に範囲を絞った場合、プロフェッショナルについての定義を次のように考えています。「ものごとをシステム的に考え、絶えず創造的提案を行い、経済的評価のできる技術者を、「プロフェショナル」と呼びます。 具体的には、「システム思考」、「創造性開発手法」、「経済性工学」のプロフェッショナルの3種の神器を身につけ実践で活用しながらレベルアップを図っていただきたい。最後に、プロフェッショナルの条件をまとめてみました。
 @社会のためになることをやっているか?
 A高い目標に向かって、努力しているか?
 B全体最適(体系的に)にものごとを捉えているか?
 C逆境を経験しているか?


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2007年07月12日

インターンシップの功罪

 最近、採用活動におけるミスマッチ・離職率の増加の解決策として、インターンシップ制度が大きな注目を集めています。でも、いくつかの功罪が発生しているようです。インターンシップとは、「学生や生徒が在学中に民間企業や官庁などで一定期間就業体験を積むことによって将来のキャリア設計に役立たせようとする制度」のことで、文部科学省、経済産業省などが、インターンシップを積極的に推進しており、インターンシップを取り入れている企業は年々増加しています。

 大学を卒業した新卒者が会社に入社すると3年以内に3割が退職するといわれ、新卒者と企業のミスマッチが問題となっています。インターンシップによって、在学中に仕事を体験できることから、ミスマッチ防止に役立つものとされています。企業側は、社員として雇用する前に、学生の適性を判断できるため、ロスの小さい採用が行なえるメリットがあるわけです。でも、いろいろな職種やケースに、本当にうまく機能するのでしょうか。

 実際のインターンシップの実施期間は、1週間から3ヶ月ぐらいと幅があるようです。そのインターンシップにかかる費用は、300万円〜600万円とされています。そのインターンシップにかかわった人たちの意見を聞いたところ、建前上の狙いとは少し違い、学生側の真のニーズは、その企業に就職したいと思っている人がほとんどのようです。また、企業側の真の狙いは、いかに問題解決能力の高い学生を見つけ出すかにあるようです。本音の部分では、80対20の法則が示すように、20%の優秀な社員を早く発掘できればよいのかもしれません。でも、不採用になった学生は、落ち込んで、なかなか立ち直れない人も出始めているようです。

 どういうことをやっているか、または、やろうとしているかリスクの大きな中小企業やベンチャー企業にとっては、より高いパフォーマンスを発揮することに貪欲な人材と出会うためにも、若い発想を社内に取り入れるためにも、インターンシップの導入は効果的と思います。私も、入社して約2年間、インターンシップのような目的の実習を体験しましたが、特に、エンジニアの場合、本当にその職業にむいているかどうかは、2〜3年しないと判断できないと思っています。やはり、本当に必要なのは、採用目的のインターンシップではなく、職業観を醸成させるための、高校生ぐらいから始める複数の就業体験制度ではないでしょうか。個人的には、学生さんに、目的を持った複数の職種のアルバイト体験を薦めています。


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2007年07月09日

地方国立大学の存在価値

 私は、昨年から地方の国立大学の工学部で、非常勤講師として講座を担当しております。この機会に、地方国立大学の存在価値について考えてみました。そこの大学には、地元出身の学生が多いかと思っていましたが、実際は周辺の地域からの学生が多いようでした。学生にヒアリングしてみると、地元出身者は、東京や大阪の大学に進学したいと思っている人が多いのだそうです。

 特に、工学部の場合には、地域の中小企業の技術者の再教育や技術開発の活性化の役割があります。企業の技術者を社会人学生として受け入れて、未熟な部分を再教育したり、地元企業の生き残りのための新技術の研究開発を共同で実施して、研究開発費用の負担軽減を図るわけです。これは、立派な社会貢献になるのだろうと思っています。ただ、この役割は、中小企業基盤整備機構の産業技術総合研究所、中小企業大学校、産業技術センターなどの公設機関でも代替可能かもしれません。

 ところで、文部科学省が4つの地方大学の事例研究をシンクタンクに依頼して調査した結果があります。それによると、1つの大学当り、400〜700億円の経済波及効果があるといいます。これは無視できない効果です。もし、これがなくなれば、地方から消費や雇用が失われ、疲弊してしまう地域が続出するかもしれません。でも、これを理由にいつまでも対策を先延ばしにすれば子孫にツケを回すことになるのだろうと思います。

 地方国立大学の存在価値を上げるためには、どうしたらよいのでしょうか。やはり、マーケティング的な考え方を導入して解決策を見つけることが近道ではないでしょうか。それは、基本的には、マーケティングドメインという考え方で、ターゲット(対象は誰か)、ニーズ(何が望まれているのか)、独自性(差別化能力)の3軸で考えることです。この原理原則を判断基準にして考えてみませんか。ちなみに、私が地方国立大学で試行している講座は、他大学でほとんどやっていないものづくりの開発プロセスのあるべき姿を実践して頭と体で学習してもらうことです。これがうまくまわれば、地域企業へも移植できるのだと確信しています。


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2007年07月06日

大学院の博士課程修了者の就職が危機

 大学院の博士課程修了者の就職活動に異変が起きているようです。企業への就職者は約20%ぐらいで、多くの博士課程修了者は、ポスドクとして大学や研究機関に研究員として残る場合が多いのだそうです。最近では、大学の独立行政法人化によって、補助金が削減され、ポスドクは学外に就職先を探さなくてはならなくなっているようです。

 なぜ、そのようになってしまったのでしょうか。例えば、技術系の場合、高学歴化社会への環境変化に伴い、企業の新卒採用が修士修了者にシフトしてしまった現実があります。私が講師を務めています国立大学では、大学院への進学率が50%に達しています。私は、企業の新卒でキャリアデザイン研修を実施してみて、いくつかのデータを分析してみました。その結果、学ぶ目的が希薄になってしまったのであろうと思っています。何のために働くのか、学ぶのかよくわからないため、とりあえず進学してみようという人が多かったのです。

 日本経団連が2006年末に、企業を対象にアンケート調査しました。その結果は次のようでした。「博士課程修了者の能力が修士修了者より優れている」と答えたのが18%で、「ほぼ同等」が78%でした。「専門知識・専門能力」に対しては80%が高いと認めていますが、「問題解決力・問題設定力」は10%、「業務遂行能力」は1%しか評価していません。また、問題点として、「コミュニケーション力」、「協調性」をあげていました。

 先日、日本のシリコンバレーのようなベンチャーが多く集まり連携して研究・技術開発を行っている研究機関を訪問し、応用研究の具体的テーマで、技術そのものの評価や商品化の可能性についてディスカッションしてきました。そこでの研究者の評価は、専門能力、市場開拓力、プロジェクトの指導力、顧客との関係力などに集約し、評価しておりました。専門性に加えて、マーケティング力、業務遂行能力の3拍子揃った人でないともはや生き残れない時代になったと思います。大学院もかなりカリキュラムの改革を迫られています。


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2007年07月05日

ダイハード4を見ると、気づきの連続

 ブルース・ウィルス主演の映画、ダイハード4が、違った意味で面白い。今まで、1作目から3作目まで見てきましたが、どちらかというと、インディジョーンズを思わせる危機一髪のスリルとインパクトの凄さでストレス解消したり、感動したりしたものでした。でも、4作目は、50歳を超えたブルース・ウィルスのアクションに期待をしていなかっただけに、過去の作品以上のアクションの凄さといくつもの気づきが発見できました。

 米国国防省の元エリート情報専門技官が、「自国のセキュリティは非常に甘く、再構築しなければサイバーテロを防げない。」と提案しました。それにも関わらず、国防省の上官は聞く耳を持たなかったために、民間のハッカーたちを集めて、サイバーテロを企てました。米国全土のお金をのデータベースを自分のものにしようとしたのでした。それに戦いを挑んだのが、ニューヨーク市警察のジョン・マクレーンと1人の天才ハッカーでした。

 この映画の中で、いくつもの気づきを得ました。主なものを2つ紹介します。1つ目は、このシリーズの主題であると思われます家族愛です。何のために警官の仕事(英雄)をやっているのかに対しては、家族を救うためといっています。2つ目は、リアルとサイバー、アナログとデジタルの意味合いを問うていました。デジタルやサイバーが万能ではなく、ハッキングによって簡単に破壊され、最終的にはアナログやリアルもリスクマネジメントとして必要となることを教えてくれました。

 このように、ただ面白いだけでなく、いろいろな視点で気づきを与えてくれる映画は、それほど多くはないと思います。特に、意識して見たわけでもないのですが、自然とそのような感想を味わえたのですから、真に感動したといってもよいでしょう。私だけかもしれませんが、ダイハード4は、名作中の名作になるでしょう。


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2007年07月04日

大阪市職員の学歴詐称問題の真の問題

 大阪市の職員の約1100人が、学歴詐称をしていたという問題がありました。実際は、大学や短大卒なのに高卒と学歴を偽り、就職していたものです。職種は、ゴミ収集業務や給食調理業務のなどの技能職に集中していたものです。海外留学していないのに海外留学していたと学歴詐称していた政治家の事件とは意味合いが違うのではないでしょうか。これは、本当に、応募した職員に非があるのでしょうか。

 その職員に対して、市が下した処分は、7月と8月に2回に分けて業務に支障をきたさない範囲での停職処分になるということです。それも、市民に誤解を与えまいと、停職期間中の心構えまで通知しているという。市民感覚からすれば、「少し長い夏休みが取れて公務員はいいですね。」という感じではないでしょうか。

 そもそも、学歴を低く偽ったことは、本当に罪になるのでしょうか。今では、大学を卒業してから職人になったり、農業を志したり、ものづくりの現場に飛び込む人も多くなっていると思います。もともと、職業に貴賎はないはずです。私の知人にも、大学卒の中途採用枠がなかったったため、高卒の募集で入社した人がいました。彼は、最初、その企業の技能職として仕事をこなすうちに、実力が認められ技術職になれたそうです。その企業は、学歴で判断せずに、実力や仕事に対する想いで判断してくれたわけです。

 大阪市の職員、国家公務員、大手銀行などのように、採用時点で、キャリア、ノンキャリアのような後からどうにもならない採用区分があります。学歴や知識だけで将来が決まってしまうこと自体、グローバル化の時代にそぐわないのではないでしょうか。大阪市の職員の場合、採用基準を、学歴や年齢を問わず、仕事や社会貢献などに対する想いなどを重要視すればよいのではないでしょうか。そうすることによって、何のために働くのか、何のために学ぶのかがより明確になってきます。


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2007年07月03日

ミスタープロ野球は永遠であれ

 とうとう待ちに待ったミスタープロ野球、長嶋茂雄さんが、日経新聞の「私の履歴書」に今月から登場しました。自分の言葉でこれから一ヶ月間、いままで歩んできた人生について語ってくれると思います。私自身、長い間ジャイアンツファンであったと思い込んでいましたが、ジャイアンツファンではなく、長嶋ファンであったことを、長嶋さんがジャイアンツの監督を辞めてから気が付きました。単なる憧れではなく、間接的ですが、メンター的役割を果たしていただいたと思っています。

 長嶋さんは、アテネ五輪本番の5ヶ月前に「心原性脳梗塞」に倒れ、生死をさまよい、3日後に生還されてこられたとのことだそうです。「私の履歴書」によると、本当に、アテネ五輪に出場するつもりでリハビリに精を出されていたそうです。毎朝1時間の散歩と筋トレで右足は80%回復しているそうです。また、文字は、左手を使い写経で訓練して、右利きの健常者が書いた文字とほぼ同等なくらいに上手になっていました。

 思えば、長嶋さんとの出会いは、小学3年生のころのテレビを通して、ショートのポジションまでカバーしてしまうほど華麗なファインプレーでした。何とこの人はすごいのだろうと感動したものでした。その後、兄に、後楽園球場に連れて行ってもらい、そこで実物のプレーを見る機会を得ました。そこでもまた、長嶋さんのすごさを感じました。相手チームにリードされ、子供心に、ここで打って欲しいと願った分けです。そうしたら、逆転ホームランを打ってくれたのでした。お客さんの期待に応える天性のものをもっているのだろうと思っていたのですが、実は、それを意識して実行していたことを後になって知り感激したものでした。

 エンジニアのみなさんが、どういう製品を開発するのかを考えるとき、ニーズとシーズのマッチングが判断ポイントとなります。いかに優れた技術であっても、企業のシーズだけでは売れないことになります。ニーズを満たしながらシーズも寄与できる形で商品を提供し利益を出していくことが企業に求められているわけです。そこで重要な判断基準が、「客様が感動する商品創りができているか」であります。長嶋さんのように、常にお客様がどうすれば感動するかを考え、それに向かい精進してこられたのだと思います。


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<TRIZとともに13年 プロエンジニア>
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2007年06月29日

渋谷温泉スパ爆発事故とリスクマネジメント

 6月19日に渋谷都心の温泉スパでの爆発事故は、人ごとではない要件を多く含んでいるようです。数人の死傷者を出し、建物は全壊しています。この後の関係者の記者会見を興味深く見ていました。この温泉を統括する女性社長は、管理会社に監理を任せていましたと言っています。管理会社は、ガス漏れは契約事項になく、点検作業は下請けに任せていましたといい、下請け会社は、ガス漏れは点検作業項目に入っておりませんと言っていました。

 後日の調査で、この温泉施設の建設前に、地元住民向けの説明会では、ガス漏れは検知器を設置し、ガスが漏れないように監理しますという文書が残されていました。社長が嘘をついているのか、このような温泉施設での安全対策について不勉強なのかわかりませんが、責任までアウトソーシングしてしまったような印象をうけました。プロジェクトマネジメントの基本を学習していない人がリーダーを務める恐怖を思い知らされました。

 ここで、プロジェクトマネジメントの責任と権限の明確化法について確認しておきます。プロジェクトで仕事を実施する場合、誰が何をいつまでに行うかを明確化することが重要です。そこで、一般的には、作業責任マトリクス(TRM:Time Responsibility Matrix)を作成します。しかし、これだけでは不十分で、責任&権限図(LRC:Linear Responsibility Chart)を作成することも忘れてはならないのです。組
織横断的なプロジェクトの場合、誰が意思決定者で実行者なのか明確化させることでプロジェクトの統制がスムーズとなってきます。失敗するプロジェクトの場合、意外とこれが抜けているケースが多いようです。

 今回の温泉の場合にも、このプロジェクトマネジメントの考え方が当てはまると思います。責任と権限を明確化して、ガス漏れという最重点課題のリスクマネジメントをうやむやにしてしまった責任は大きく、経営者は、事故犠牲者の補償問題の道筋が見えた段階で、即刻、退場すべきでしょう。また、この温泉施設の設計に携わった技術者には、法的な責任はないかもしれませんが、リスクマネジメントとの一つの考え方として、事故を予測できて、クライエントの温泉施設に提言できなかった潜在的な責任もあるのではないかと思います。
 

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2007年06月27日

なぜ新卒は大手銀行や公務員のキャリア採用をめざすのか

 今、内閣が国会を延長してまでも天下り禁止法案を通そうと必死になっているようです。従来のように、各省庁が自由に行っていました国家公務員の天下りを禁止して、人材バンクを新しく創設して、民間のハローワークのような役割を持たせようとするものだと思います。そもそも、この問題の真因は何なのでしょうか。目先の天下りを防止しよぷというものなのでしょうか。

 国家公務員のキャリア、ノンキャリア採用と年功序列のシステムに根本的問題があるのではないでしょうか。民間では、成果主義の台頭により、年功序列システムがもはや機能しなくなってきている状況です。にもかかわらず、国家公務員、大手銀行などでは、いまだに、新卒採用段階で、キャリア組とノンキャリア組に選別して採用活動を行っています。これって、時代遅れのシステムだと思わないのでしょうか。

 一時期、銀行の不良債権問題が社会問題化したこと、大手銀行員は、税金で負債を肩代わりしてもらうことから、給料のもらい過ぎを批判され、若干給料の見直し修正が図られました。しかし、根本的問題は解決されていないのが実情のようです。やはり、キャリア組が経営層で支配しているかぎり、根本的問題の解決は難しいのでしょうか。お客様や社会のためでなく、社内の身を守る経営になていませんでしょうか。、環境変化に対応した知恵を出し合う積極的な経営への変革は期待できないのでしょうか。

 国家公務員や大手銀行を目指す学生さんたちに聴きたい。本当に、安定志向で就職先を選んでいませんか。10年、20年先に、こんなはずではなかったと思う時がやってくるのではないでしょうか。キャリアカウンセラーなど第三者の人とじっくり考える時間を持ってみませんか。興味を持っているものが何なのか、何が社会に貢献できることなのかなど自身の価値観を点検して、自身の志を再発見してみませんか。

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2007年06月22日

感性教育は小学生から

 先日、NHKの「ようこそ先輩」という番組かなにかで、「がばい(凄い)ばあちゃん」でベストセラー作家となった漫才師の島田洋七氏が、佐賀の母校の小学校で特別授業の教壇に立っていました。テーマは、おじいちゃん、おばあちゃんのがばいところを探そうというものでした。授業で、島田洋七氏の自宅に小学生を連れて行き、そこで昔ながらの土釜で、廃材の割り箸を使ったご飯炊きを実演させていました。さらに、子供たちの、おじちゃん、おばあちゃんに、がばいところをインタビューしてくるものでした。

 この中で、がばいところはどういったことかを気づくということが非常にすばらしい教育であると思いました。廃材を有効活用したり、困ったことがあった時どう知恵を働かしてそれを解決したりして生活してきたことを知識ではなく、体験を通じて理解させようというものでした。ものやお金がない時にはどうすればよいかが自然と教育されているのではないでしょうか。これが、感性教育の原点ではないでしょうか。

 私も、大学で、マーケティングでお客様の声を聞き、QFDによりそれを技術の言葉に置き換え、応用仕様をTRIZで発想し、それらをデザインし、最後に、CAD図面化して模型を製作するまでのプロジェクト型のものづくり創生講座を担当しております。ここでは、他の大学では教えていないものづくりプロセスと感性を同時に演習してもらっているわけですが、感性については、もっと早い教育が有効であると感じております。

 企業のものづくりに携わるエンジニアには、知識やスキルだけではわからない直感や感覚を基準にした判断軸も重要な能力となっています。それは、上述した感性というものではないでしょうか。音楽家でもあった元勤務先の社長が、一時期、小学生時代の成績も参考にしなさいということを言っていました。仕事をする能力として、大学の成績はあてにならないということなのでしょう。塾などの受験マニュアルで醸成された能力ではない、真の地頭力(仕事頭)の基本となる感性を磨くにはどうしたらよいか考え直す時期にきているのではないでしょうか。


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タグ:TRIZ 感性
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2007年06月20日

女性のキャリアへの障壁

 最近、「女性活躍推進室」や「ダイバーシティ推進室」などを設けて、女性の管理職への登用比率や大学の教官の女性比率を何パーセントまで上げようとかの機運が高まりつつあるようです。そのような企業や大学では、表面上は魅力ある施策をもつ優良企業や大学としてメディアに取り上げられていますが、裏を返せば、男社会を象徴する企業や大学だとも言えるのではないでしょうか。むしろ、そのような区分などないバリアフリーな環境が、本来望まれていたわけです。

 男女雇用機会均等法の施行以来、多くの企業では、総合職と一般職に分け採用を繰り返してきたわけです。これは、公務員でいうところの、キャリア、ノンキャリアみたいな格差になっていなかったでしょうか。大学卒業時点の知識で一生が決まってしまったわけです。女性の登用も公務員の採用もこの辺から根本的に変革しないと解決策にはならないと考えます。このブログのテーマでもあります地頭力(仕事頭)は、知識量ではなく、@結論から考える「仮設思考力」、A全体から考えるフレームワーク思考力、B単純に考える「抽象化思考力」だったわけです。

 確かに、バリアフリーとは程遠い企業にも、一理ありそうな言い分があります。例えば、男性の本音は、「残業しないで早く帰ってしまうではないか。」、「女性はすぐ感情的になり、泣いたりする。」、「結婚などで、これから戦力になると思ったとたんに辞めてしまう。」などです。でも、これらは、従来からの慣習や男の価値観からの評価基準で決めつめているのではないでしょうか。このマインドも根本的に変えないといけません。

 昨年の6月に、男女雇用機会均等法が改正されました。女性だから、男性だからという理由で不採用にすることを禁止とする「性差別禁止」、業務に直接関係のない身長、体重、体力などの理由を採用や解雇の要件としてはいけない「間接差別の禁止」、妊娠、出産等を理由とする不利益扱いの禁止などです。形式的にはこの法律を守っていると思われますが、実際には、企業の論理で従来とあまり変わらずに運用されてしまっているのではないでしょうか。いくつかの代表的企業の調査から、根本原因は、採用、昇進・昇格、仕事のプロセスなどの評価基準の不透明さが障壁となっているのだと考えます。一緒に、評価基準を明確化できましたら幸いです。

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2007年06月19日

ホームページのSEO対策は、検索順位上位獲得にあらず

 SEOというキーワードが、ネット、書籍などのメディアで多く取り上げられるようになりました。SEOをビジネスにしている所では、GoogleやYahooの検索エンジンで検索順位1位こそが最大の効果というような宣伝をされていると思います。ここで、SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、サーチエンジンの検索結果のページの表示順の上位に自らのWebサイトが表示されるように工夫することを意味する言葉です。

 私も、約1年間、SEO対策のネット情報や書籍情報を独学で学習し、多くの施策・手段を実践してきました。例えば、被リンク数アップのため、知人に相互リンクを依頼したり、プレスリリースを発信したり、相互リンク獲得サイトに申し込んできました。さらに、キーワード出現頻度の調整や自身のサイトへリンク数を増やしてきました。その結果、一部の検索エンジンで、トップページか次のページに掲載されるまでなってきました。

 しかしながら、本ブログのテーマの一つでもあります「目的展開」でこれを考察してみました。「本当にこれでよいのだろうか?」、「真の目的は何か?」と問い直してみたのです。その結果、「SEOとは、お客様のニーズに応え、検索結果に適切に反映させるようにする技術である。」ということに帰結しました。これを基準にコンテンツの見直しを実施中であります。

 つまり、HTMLが正しく記述され、関連サイトに被リンクされたり、想定されるお客様のニーズに合うようなコンテンツの充実を図ったり、適切な検索キーワードで掲載されたりすることが重要となるわけです。そして、更新情報を出来るだけ早く検索エンジンに反映させたいと願うわけなのだろうと思います。このようなニーズに対して、最低限必要なツールを下に紹介します。

<HTML文書の文法を無料でチェックしてくれるサイト (Another HTML-lint gateway)>
 http://openlab.ring.gr.jp/k16/htmllint/htmllint.html
<ページ内の最適さをチェックしてくれるツール>
 http://www.n-search.net/page_check.php
<被リンク数チェッカー>
 http://system.webtrigger.jp/backlink.php
<早期にロボットを巡回してもらうためのGoogleウェブ登録サイト>
 https://www.google.com/webmasters/tools/docs/ja/about.html
<早期にロボットを巡回してもらうためのYahooウェブ登録サイト>
https://login.yahoo.com/config/login_verify2?.src=siteex&.intl=us&.done=https%3A%2F%2Fsiteexplorer.search.yahoo.com%2Fmysites

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タグ:TIRZ seo対策
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2007年06月14日

セザンヌとピカソに学ぶものの見方

 私は、印象派の絵画が大好きで、日本で開催される展覧会で、ほとんどの本物をかかさず観ています。時には、オランダで開催されたゴッホ生誕200年展では、世界中のゴッホに会えるということで、ゴッホ美術館やクレーラーミューラー美術館まで1人で出かけました。また、モネのオランジュリー美術館、ルノワール、セザンヌ、マチス、ミレーなどのオルセー美術館、モナリザのルーブル美術館へと足を運びました。

 セザンヌは、人物画と静物画で有名です。その素朴な構成と色彩に魅了されてきました。それ以外に、セザンヌの人物画からは、そのモデルの人間性まで感じられるのです。後に、ある書物からその証拠を入手しました。彼は友人のガスケに充てた手紙の中で次のように言っています。「モデルを読み取ることと、それを実現することは、大変に時間のかかる仕事だ。・・・」つまり、モデルの持っているすべての本質をまず読み取り、それをキャンバスに実現していたのです。

 ところで、子供が小さいころ、子供を公園で遊ばせることを口実に、箱根の彫刻の森美術館に数十回、ドライブしてきました。真の目的は、仕事の疲れを癒すこと、マンネリ化した心理的惰性を打破することでした。さらに、もう1つこだわりがありました。そこの美術館には、常設のピカソ館があり、ピカソの表現したいことを感じることでした。最初は、何をいわんとしているのかさっぱりわかりませんでした。5回、6回と通いつめていくうちに、たぶん、ピカソはこう言いたいのだろうということを感じることができるようになりました。

 ピカソは「アビィニヨンの娘たち」という絵で、キュービズム(立体派)の最初の作品を表しました。中央の2人の裸婦の顔は正面を向いているが鼻は横向きのように、多面的ものの見方をしていたわけです。最初からそうしたわけではなく、まず、セザンヌの教えに従って対象を純粋に造形的なものと捉え、その後、それぞれの面に分解して、キャンバスの上で再構成(結合)していたのです。ピカソは、彼の作品がわからないという人に対して、こういうメッセージを残しています。「私は英語がわからない。しかし、英語によるすばらしい詩や文学があることを知っている。キュービズムもそれと同じだ。」つまり、対象(システム)の真因や真の目的をつかみ、多面的に判断すること、これこそ体系的課題解決法TRIZとの共通点であります。


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40の発明原理の使い方:
 方法 A: 根本原因や真の目的を熟考後、オズボーンのチェックリストと同様に、発明原理の No1〜No40 を順番にスキャンしてそこからヒントを得てアイデアを発想する。

 方法 B: 矛盾マトリクスから「改善したいパラメータ」と「悪化するパラメータ」の交点の発明原理をヒントにアイデアを発想する。(適用事例を参照

 但し「図解これで使えるTRIZ/USIT」から出版社の許可を得て転載しています。


40の発明原理No38高濃度酸素利用原理(表をクリックで拡大)
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40の発明原理リスト(表をクリックで拡大)
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2007年06月13日

夢はどう実現するか

 私は、本業ではありませんが、学生から中高年までの希望者にキャリアカウンセリングを実施しています。その中で、必ず聴くことがあります。「小学生のころの夢はなんでしたか?、将来、何になりたいと思っていましたか?」、そして、「今の夢は何ですか?、今後、どうしたいと思っていますか?」のような質問です。多くの人のキャリアの潜在的な願望が集約されているような気がしています。ここに、解決策のヒントが隠されているようです。
 
 夢はあくまでも夢という人もいます。しかし、目標がなければ、目標に到達できないでしょう。日産CEOのゴーンさんのコミットメントもこれに類似しています。コムスン問題の受け皿として時の人となっています、居酒屋チェーンと老人介護を手がけるワタミ社長の渡邉美樹さんの夢の実現法が参考になると思います。最初に、まず最終目標をイメージします。その次に、それを実現できる目標レベルまで、いくつかに分割します。それを手帳に書き出すという方法です。ここのテーマである40の発明原理を見た人はもうお分かりだと思います。01分割原理そのものです。

 初めて書くのですが、私の夢とその実現のためのキャリアの実践例を紹介します。小学生の卒業文集に書いた夢は、私にしかできないオンリーワンの車の設計でした。高校生の時までデザイン関連を志望していました。3年になりその才能の限界に気づき、設計をすることを目指すため工学部に目標変更しました。しかし、大学卒業時に、オイルショックで自動車メーカーへの就職の夢が実現しませんでした。そこで、電気メーカーで電気自動車などの夢をつないでいました。実際には、車のように数百人で1つの商品を開発するのではなく、1人で、工場の生産システム全部を考え、その中のキーとなるロボットを開発できるもっとやりがいを思える仕事をまかされたわけです。でも、この電気メーカーで、新人の時代に、車に近い電動車椅子の開発にも携わることができています。そして、最近では、自動車メーカーの講師も依頼されるようにもなりました。

 渡邉美樹さんも私の例も、若干偶然も重なっていると思いますが、こうしたい、ああしたいと自分で想わなければ実現できないということも示していると思われます。夢の実現をあきらめてしまったら、そこまでになってしまいます。つまり、夢をあきらめたということは、その人がそう想ったわけですので、その人の想うようになったということになるわけです。そのハードルが高ければ高いほど、渡邉美樹さんの例のようなTRIZの01分割の原理が手段の近道になるでしょう。


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40の発明原理の使い方:
 方法 A: 根本原因や真の目的を熟考後、オズボーンのチェックリストと同様に、発明原理の No1〜No40 を順番にスキャンしてそこからヒントを得てアイデアを発想する。

 方法 B: 矛盾マトリクスから「改善したいパラメータ」と「悪化するパラメータ」の交点の発明原理をヒントにアイデアを発想する。(適用事例を参照

 但し「図解これで使えるTRIZ/USIT」から出版社の許可を得て転載しています。


40の発明原理No37熱膨張原理(表をクリックで拡大)
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40の発明原理リスト(表をクリックで拡大)
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2007年06月12日

越前クラゲは災い転じて福となるか

 昨今、異常気象の影響で海水温度が上昇して、生態系のバランスが崩れています。それにより、異常現象が次々に起こっているようです。中でも、越前クラゲの大発生は漁業関係者にとって、漁獲高を脅かす大問題のようです。網は壊れる可能性が高く、越前クラゲの処分工数も膨大にならざるを得ないということです。

 そこで、理化学研究所の研究チームは、越前クラゲから人間の若返りの素材である「ムチン」というたんぱく質が抽出できることを発見しました。それが、人間にとって役に立ったり、漁業者の事業転換に貢献したりできれば、すばらしい研究になります。まさに、ここのタイトルの「TRIZの40の発明原理を使ってみよう」のなかの、22番目の原理「災い転じて福となす原理」の発想になります。

 ここで、22災い転じて福となす原理について確認しておきます。要約すれば、予防接種に毒であるワクチンを用いるとか、心臓病の薬としてニトログリセリンを用いるなどのように、毒で毒を制するような考え方になります。例えば、強風地域には風力発電を使ったエネルギーの創出、工場や大規模施設の廃熱を利用して発電するコージェネーション、粘着テープメーカーのテープが所定の粘着強度が出せなかったことを逆に強みとした弱い接着力のポストイット 、油田火災をダイナマイトの爆風を使って消火させる方法など事例がたくさんあります。

 今後は、人類永遠のテーマである科学現象の解明のための基礎研究は例外として、多くの研究・技術者に求められる能力がビジネスマインドであります。この教授は、研究者でありながら、マーケティングセンスと社会貢献マインドの高い人材といえると考えます。多くの研究・技術者が知恵を出し合い、競い合っていければ、環境変化も乗り越えられると思います。


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 方法 A: 根本原因や真の目的を熟考後、オズボーンのチェックリストと同様に、発明原理の No1〜No40 を順番にスキャンしてそこからヒントを得てアイデアを発想する。

 方法 B: 矛盾マトリクスから「改善したいパラメータ」と「悪化するパラメータ」の交点の発明原理をヒントにアイデアを発想する。(適用事例を参照

 但し「図解これで使えるTRIZ/USIT」から出版社の許可を得て転載しています。


40の発明原理No36相変化原理(表をクリックで拡大)
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40の発明原理リスト(表をクリックで拡大)
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2007年06月08日

コストダウン競争の薄型大画面テレビは大丈夫か

 バイデザインという企業が、42型のプラズマテレビを11万9800円、42型の液晶テレビを11万9800円で販売しています。いい部を選んでデザインするのがこの企業のコンセプトとなっているそうです。テレビ業界のユニクロ化なのでしょうか。非常に興味深い展開です。どうやら、コストダウン競争に突入してしまったようです。

 一時期、強気の戦略で日本に新工場を稼動させた松下電器やシャープは、どのような戦略で立ち向かうのでしょうか。かつてのベータとVHSのように血で血を洗うレッドオーシャン戦略になるのでしょうか。その反省から、液晶テレビは、サムスンとの共同生産で設備投資をリスク分散させて、次世代の有機ELに経営資源を絞り込んだソニーの戦略が功を奏するのでしょうか。

 いままで、デルなどのパソコンメーカーは、ネット販売という新しいビジネスモデルで大きな利益を創出していました。すり合わせ技術の不要なデジタル商品は、あまり技術力を必要とせずどこでも出来てしまう時代なのです。ただ、若干の救いは、薄型テレビには、画像技術などのアナログ技術が必要とされています。でも、アナログ技術者がヘッドハンティングされたら同じなのかもしれません。

 薄型テレビなどの商品は、早く作って速く売り、創業者利益を出すのが戦略だとする意見もあるようです。そこでは、何が必要かというと、「知恵」と「機動力」の世界なのだと思います。他の商品やサービスとの組み合わせや真似の出来ない斬新なデザインなど知恵勝負に勝ち残ってもらいたい。ぜひとも、このブログのテーマでありますシステマチックなアイデア出しを取り入れてみていただきたい。


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 方法 A: 根本原因や真の目的を熟考後、オズボーンのチェックリストと同様に、発明原理の No1〜No40 を順番にスキャンしてそこからヒントを得てアイデアを発想する。

 方法 B: 矛盾マトリクスから「改善したいパラメータ」と「悪化するパラメータ」の交点の発明原理をヒントにアイデアを発想する。(適用事例を参照

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40の発明原理No34排除/再生原理(表をクリックで拡大)
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40の発明原理リスト(表をクリックで拡大)
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2007年06月07日

NHKの朝のテレビ小説「どんど晴れ」には人生のヒントがいっぱい

 なぜか、NHKの朝のテレビ小説「どんど晴れ」は見てしまいます。ケーキ屋の娘のケーキ職人見習いの夏美が、盛岡の老舗旅館で修行しながらおかみになるまでのストーリーのようです。昔、新珠美千代主演で放送された細腕繁盛記のリメーク版のような印象です。この中で、「何のため」が私の注目したキーワードになっています。

 主人公の夏美が老舗旅館で、旅館の息子や仲居などからのいじめに耐えながら修行をしていました。ちょっとした不注意からお客さんとのトラブルで訴訟沙汰となり、一旦おかみ修行を断念しかけていました。友人宅に身を寄せながら、何のためににおかみ修行をしようとしていたのか、自問自答して、答えを見出しました。最初は、旅館の大おかみの孫が旅館を継ぐことになり、その孫ととどうしても結婚したいため、おかみになりたいと考えていました。自問自答の結果、お客さまに喜んでもらえたことが最上の喜びであることに気づき、再度、旅館の修行に挑戦しようとしている設定です。

 ところで、人生ではいろいろなことがあります。大学受験、就職、仕事の基本を学習する時期、成果をあげる時期、結婚、仕事の失敗、上司と部下とのコミュニケーション、子供の入学・卒業・就職、リストラ、定年など。これらの問題点に直面したとき、何のためにそれをやるのかを考えることが問題点をブレークスルーする最大の防御ではないでしょうか。つまり、「何のために働くのか」、「何のために生きるのか」を考えることが、急がば回れで、人生を豊かにすることだと思います。

 私がTRIZにプラスして推奨している「目的展開」という思考法があります。ある目的があったとします。「その目的は?、その目的は?・・・」とそれを数回繰り返し、真の目的を探すわけです。真の目的が探求できると、いろいろな人の意見などにもぶれないで、とことん追求できるわけなのです。これができるとできないかでは、仕事や人生シナリオが大きく変わってくるようです。「どんど晴れ」では、おかみ修行の目的だけでなく、ケーキの作る目的、植木を面倒みる目的、仲居の目的、職人が茶釜を作る目的、大企業で働く目的などこの思考法がいっぱいでてきています。こういう視点でドラマを見ても面白いと思います。


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40の発明原理No33均質性原理(表をクリックで拡大)

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40の発明原理リスト(表をクリックで拡大)
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