2008年03月09日

野茂投手は、厳しいときこそポジティブシンキング

 3月6日、メジャーリーグのロイヤルズでマイナー契約した野茂投手に、NHKのスポーツキャスターの青山裕子さんがインタビューしていました。青山アナが「厳しい状況のようですが・・・」とマイクを向けると野茂投手から意外な答えが帰ってきました。「いままで一度も、みなさんが思ってるほど、自分では厳しいと思ったことないですよ。野球が好きですから。」次の日のインタビューで、同じ39歳でパイレーツのマイナー契約した桑田投手も同じようなことを言っています。「マウンドにいるのが嬉しい。」

 野茂投手は、キャンプで5〜6人の競争相手と、4番手、5番手の先発枠を争っているわけです。いままで、10球団もメジャーリーグを渡り歩いて、挑戦に挑戦を重ねチャンスをものにしてきた人の想いは、一般的な日本人の想いとだいぶ違うようです。多くの日本人が、スポーツでも他のことでも、レベルの高いことに挑戦するとき、競争が厳しいと、そのプレッシャーに押しつぶされて実力を発揮できない場面を目撃しています。スポーツでは、オリンピックの柔道、レスリング、水泳など、いままでプレシャーに押しつぶされた選手を何人見てきたことか。スポーツ以外では、受験、入社試験、難関資格試験なども当てはまるのだと思います。

 最近では、ゴルフ界には石川遼君、フィギュアスケートでは浅田真央ちゃん、卓球では石川佳純ちゃんなど多くの新星が現れています。彼らには、いままでの選手のような日の丸を背中に背負うようなプレッシャーは感じていないように思われます。中でも、日本男子テニス史上2人目、16年ぶりのツアー優勝を果たした錦織圭選手の場合には、いくつかのお膳立ての賜物だといえるのだと思います。錦織圭選手をジュニア時代に指導した松岡修三さんが言っていました。「素質はすばらしい。私以上だ。課題は精神力だ。」と。その快挙を支えたのは、日本テニス協会の盛田正明会長(元ソニー役員)が私財を投じて設立した「盛田正明テニス・ファンド」と呼ばれる奨学金制度だったのです。 盛田さんとは知り合いのため、さぞ嬉しかったと思います。

 スポーツなどの競技だけでなく試験や仕事などで、ハイレベルな目標に挑戦する場合、だめだったらどうしようと考えすぎて萎縮しすぎて実力を発揮できない人を多く見てきました。でも、その挑戦に通らなかったとしても、それは真の失敗ではないのです。挑戦する過程で蓄積してきたノウハウや精神力は一生の財産になっているはずなのです。挑戦しない人より挑戦した人が、その後の人生の冨を手に入れることができるのだということをこの年になってつくづく考えさせられています。私もまだ、挑戦しつづけていることがありますが、みなさんも、高い目標に向かって、ポジティブに挑戦してみましょう。


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2008年03月08日

新幹線誘致は地方の利益となるのか

 富山県では、一部の国道の高架化に反対の住民運動が起きています。国土交通省が数百億円も使い、朝の10〜20分の渋滞緩和のために高架とする計画から約3ヶ月で着工したいということのようです。住民は誰も頼んでない事業ということのようです。住民側の主張は、数百億円は別の使い道に使って欲しいということのようです。だが、客観的に考えると、道路特定財源のため、道路以外には使えないようです。この例は、何のためにやるのかが希薄な典型的な事例でしょう。それと同じように、新幹線の誘致にも大きな問題点が潜んでいます。

 長野県では、長野新幹線が出来て東京までの所要時間が約90分となりました。プラス面では、アクセスが便利になったと喜ぶ人もいます。いっぽう、マイナス面も計り知れません。例えば、企業の多くが支店を東京へ引き上げ、空きビル化や商店街のシャッター通り化が促進されてきました。残るのは、地方自治体が負担した新幹線設置に使った借金だそうです。東京から日帰り出張で十分な距離に変身してしまったのです。さらに、金沢まで新幹線が延長されると、長野は素通りされる懸念があることです。このままでは、東京から出張したり、東京へ出かける人には多大な恩恵となるが、地方の活性化には必ずしも役立っていないということになります。

 ところで、みなさんはリスクマネジメントという言葉を聞く機会が増えていると思います。グローバルな何が起こるかわからない現在ほど、この言葉の重要性が増しています。最近では、食品材料の偽装問題でミートホープという会社が倒産したり、イージス艦と漁船の衝突問題で大臣の首が飛びそうになっていたり、中国製毒入り餃子の対応問題で苦戦したりしています。これらは皆、もしこういう問題が起きたらどうしなければいけないかとの発想力や地頭力の一つの能力とされる仮説思考力の欠如が原因だと思われます。この能力がリスクマネジメントに必須のものなのです。

 リスクには、品質や設備などの経済性管理に起因するリスク、人や情報の管理の失敗に起因するリスク、労働災害や自然災害のリスク、環境リスクなど幅広い領域のリスクがあります。発生確率が小さく、被害規模も小さい場合には、何もしないばあいが多い(許容領域)。発生確率が高く被害規模が小さい場合、および、発生確率が小さく被害規模が大きい場合には、人間ドックで言われる経過措置に相当する様子をみる(保有領域)措置や保険をかける(移転領域)措置があります。さらに、発生確率が高く、被害規模が大きい場合には、当然、設備投資、組織改革、教育訓練、マニュアル作成などの具体的対応策が必要になります。新幹線を誘致する前に、中途半端でないこれらのシュミレーションをしておく必要性が高くなっています。

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2008年03月07日

店舗のリニューアルオープンは楽しい

 今日、たまたま、仕事で八王子そごうに行きました。ちょうどリニューアル開店日にあたり、楽しく見学しました。以前の状況と比べてみると、紳士用品、婦人用品、カルチャーなどの階ごとのカテゴリー分類を鮮明にしている点と店内が明るくなっているようでした。例えば、紳士靴売り場で、健康志向に合わせてオーダーメードのインソールを20分で作ってくれるサービスがありました。これを継続的に取り入れてくれると良いのですが。大筋では、他のデパートと変わったところは見受けられないようでした。ただ、開店日だったため、各階で有名人のトークショーや有名シェフの料理教室、セミナーなどのイベントは盛りだくさんでした。

 工場をきれいに整理整頓し、照明を明るくするだけで、ムダが発見でき、在庫が削減でき、生産性が10〜20%向上するという経営コンサルタントの常套手段のようになってくれるかどうかは予測できないでしょう。なぜなら、デパートはお客様の琴線に訴えなければ、いまや生き残れないのではないでしょうか。マーケティングの真髄(マーケティングドメイン)である、@どの年代に売りたいのか、Aお客様のニーズは何なのか、Bこの店の売り(差別化要因)は何か、をもう一度ディスカッションしてみたほうがよいと思います。

 弊社も、下記のホームページをマーケティングドメインをものさしとして、ゼロベースでチェックし直してみました。このホームページを見てくれる人にとってどうあるべきかを考えてみました。今まで、あれもできます(あります)、これもできます(あります)と八方美人になりすぎていました。今度は、例え仕事を依頼しなくても、楽しいコンテンツがある、仕事ですぐ役立つコンテンツがある、人生やキャリアプランを考える方向付けのツールやコンテンツが無料で使える、などをホームページ上部(ノートPCで開いた時スクロールしないで見られる)に配置しました。それに加えて、何を売りたいのか売りたいもの(差別化要因)を3つだけに絞って、そこに紹介しています。

 先日、デパートの老舗の三越と伊勢丹が合併しました。たまたま伊勢丹の株主であった私は、複雑な心境です。株主として何を心配したかと言いますと、三越が伊勢丹の足を引っ張って株価低迷につながってしまうのではないかということであります。1顧客として考えてみると、株主優待が両方のデパートで使えることがせめてもの救いのようです。伊勢丹のターゲット顧客層(セグメント)は主に30代、三越は主に50代以降であることを考えると、歓迎すべきかもしれません。私の年代では伊勢丹に欲しいものが少なくなって、三越に気に入ったデザインのものが増えてきたように最近気づいていたからです。リニューアルで重要なことは、入れ物のレイアウトやデザインだけを変えても効果は長続きしないというだと思います。何を売りたいのかを伝えることの重要性を再確認させられました。


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2008年03月06日

できる上司は表情にメリハリをつける

 プーチン大統領(55)の任期満了に伴うロシア大統領選は、プーチン氏が後継指名したドミトリー・メドベージェフ第1副首相(42)が過半数を獲得し圧勝した。これはプーチン氏の支持率が高いからである。なぜプーチン氏の支持率が高いのだろうか。当然、エネルギー政策や経済政策がうまく機能したこともあるだろうが、ここでは、リーダーの表情に着目してみた。

 パフォーマンス学で有名な日大芸術学部の佐藤綾子教授に言わせると、プーチン氏の表情管理はずば抜けているそうだ。他人の話を聞くときに、顔の表情筋がニュートラルで動かない状態が90秒以上もあるということである。日本人の平均が30秒弱だから、いかに長いかわかる。物事に動じない印象を与えるため、強いリーダーが望まれるロシア国民に歓迎されてきたのだろう。

 日本のリーダーでは、小泉元首相が表情の使い方をうまく使って国民の支持を得てきたのだろう。小泉元首相は、人と話す時、口元を少し上げて何度も何度も話をしていた。それに身振り手振りが加わるのだから好印象を与えるのである。

 最近の管理職は、IT化のおかげで、プレーイングマネージャー化して、仕事は忙しくなり、部下とコミュニケーションするときも電子メールの割合が増えている。仕事もコミュニケーションも針のむしろだと言う人も多い。誠心誠意努力している管理職の方に、受け売りだが裏技を提供したい。つまり、上司は無理やり微笑む必要はないが、口元を2mmだけ上げ、まばたき割合を20%だけ減らしてアイコンタクトをする。実際に試してみたが、少しの努力で効果は大きいようだ。


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2007年09月04日

学生の工学部離れを防ぐには

 文部科学省の調査によると、2007年度入試の工学部志願者が約27万人となり、1990年代初めの60万人の半数以下に落ち込んだことになります。大手予備校の調査分析によると、理科嫌いが増えた原因として、「楽をしたがる学生が増えた」、「ゆとり教育により、授業数が減り、理科の面白さを伝えきれていない」などがあげられていました。

 最近、文部科学省が推進し始めた施策として、地域の技術者OBが小学校の理科の授業をボランティアで手伝う制度を始めています。私の所属している技術士会もこの制度に協賛しています。また、高校でも、「スーパーサイエンスハイスクール」に約100校を指定しハイレベルな理科授業を行う制度もあります。いくつかの大学も、「工学部体験ラボ」のような試みを小中高生向けに実施したりしています。

 企業の側はどうなのでしょうか。三菱重工業、キャノン、新日鉄、日産自動車など大手製造業は、大学、修士卒に対して、再教育をし始めています。少子化や理工系離れにより十分なスキルを持つ新卒者の確保が難しくなっていることが背景にあるためのようです。団塊の世代が退職していく中で、各社の危機感は増すばかりのようです。

 IT長者や金融長者が多く輩出され、六本木ヒルズに象徴される一部の成功者にスポットが当てられ、ものづくりでこつこつ努力することがばかばかしいと感じられるような風潮が定着してしまった感があるのも事実だと思います。その背景として経済のグローバル化があげられます。ものづくりでこつこつ努力してコストダウンしても一瞬のうちに中国製品に取って代わられてしまうこともばかばかしく感じる要因ではないでしょうか。理科教育の基礎は学校で「興味」や「面白さ」も含めて履修し、応用教育は企業のカリキュラムで「やりがい」も含めて教育することが求められていると考えます。

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2007年08月27日

リチウム電池問題は業界横並び問題なのか

 ノキアは、8月14日、携帯電話に搭載されている松下電池工業製のリチウムイオン充電池が充電中に過熱する不具合を起こす可能性があるとして全世界で4600万個を対象に無償回収を実施すると発表しました。回収するのは松下電池が2005年〜2006年に製造した充電池で、日本での出荷数は16万個にのぼるといわれています。 電池の異常過熱などの不具合が全世界で約100件報告されており、日本でも充電池の発熱で床の一部などが焦げるなど2件の報告があったそうです。
 
 昨年秋のソニーのパソコン用電池や三洋電機の電池の場合には、絶縁シートに原因があったとされています。携帯電話やパソコンは、小型化が競争要因とされ、さらに大きなパワーも必要とされています。絶縁シートをなるべく薄くしようとしているために無理がかかるようです。リチウム電池の世界シェアは、三洋電機が28%、ソニーが20%、松下電池が15%で日本メーカーが上位3社となっています。その3社とも同様な問題を発生させてしまいました。製品トラブルも横並びの時代となったのでしょうか。

 ところで、リチウム電池とは、繰り返して使える電池の一つで、ニッケル水素電池などに比べて、一度充電すると長持ちするのが特徴となっています。正極にリチウム金属酸化物、負極に炭素などを使い、両極間にイオンを行き来させて電気を起こします。携帯電話、パソコン、デジタルカメラなどの電池に使われています。

 現時点では、リチウム電池がニッケル水素電池に取って代わったばかりですので、それに代わる電池は見当たらないようです。次世代電池として期待されています小型燃料電池は、メタノールなどの材料の供給に課題があり、普及するにはあと数年かかるものと思われます。もし、代替電池が出来たとしても、同じような検査体制や設計基準ならば、別のトラブルが発生するリスクが高いと考えられます。一層のフェールセーフやフールプルーフなどの設計思想をリスク対策として考慮すべきだと思います。

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2007年08月16日

環境激変時代には、学習(自己投資)が効く

 環境変化の激しい時代には、スキルや経験を伝授すること以上に、キャリアが陳腐化します。自ら学習し続ける思考行動特性が最重要となります。社会人になった早い段階から、何のために仕事をするのか、成果を上げるためにはどうすればよいかなどを明確化させておくことが、個人のキャリアアップと会社の付加価値を上げることに直結してきます。

 戦略に基づいたコンピテンシー・マネジメントやキャリアパスモデルが必要だという意見もあるが、的確に提示できる組織はほとんどなく、それに会社が保証や責任をもつものでもないはずです。コンピテンシー(思考行動特性)は、実践を通じて強化されるため、進んで試練や課題を乗り越えることが近道となります。また、他と差別化を図るには、自分だけのネットワーク(人脈)構築や改善・改革案を企画提案していくことが実績につながります。

 従来のキャリアカウンセリングでは、「未決定を減らすこと」と「個人の特性と職業の特性の間の一致を増やすこと」が大切にされてきました。これに対して、環境変化が激しい時代においては、従来の固定的なキャリアデザインでは対応できなくなっています。つまり、予想できなかったことや偶然の出来事で計画を変更せざるを得ないことの多い状況が多くなっています。

 このような不確実性の時代にぴったりのキャリアパスの考え方があります。心理学者クルンボルツの学習理論の中に出てくる考え方で、計画された偶発理論(Planed Happenstance Theory)と呼ぶものです。一言で表現すると、ポジティブシンキングといってもよいでしょう。自身のキャリアデザインをより明確化させることで、何を学び、それをどう活かすかの判断力が養われるようになります。つまり、キャリアデザインから割り出した「学習」への投資が最大の武器になると考えます。


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2007年08月13日

普通の技術も使い方次第

 任天堂が「Wii」や「ニンテンドーDS」でゲーム機市場を席巻しています。企業の市場価値でもトヨタに次ぐ勢いを見せています。日本の他の製造業とは異なる戦略で戦っているところが異色のようです。若干似ている企業を探すと、iPodで再生したアップル社に近いところがあると言います。その真髄に迫ってみようと思います。

 任天堂は、売上高1兆円の大企業でありながら、従業員は3000人強でトヨタの約100分の1であります。典型的ファブレス(工場をもたない)企業です。最近まで、ゲーム機の高機能化競争に巻き込まれ、ライバル企業の資本力の前に屈するかに見えていました。しかし、ゲーム機本来の目的は何かを問い直したようです。一部のマニアを除いて、多くの消費者が高機能マシンでは難しくて付いてゆけない状況を感じていたようです。ゲームの本質は、やはり「楽しさ」にあったわけです。

 ライバルのソニーは、ゲーム機のコアとなる半導体セルに2000億円もの投資をしてきたわけです。ソニーの戦略は、画像処理の高速化を競う高機能マシンによる差別化戦略であり、コア部品の内製化であります。ゲーム機だけを考えると、ある意味では、顧客ニーズを読み違えてしまったソニーと言えるかもしれません。ただ、未来のコンピュータまで意識しモジュール化を実行に移すのであれば話は別だと思いますが。

 任天堂の戦略は、製造をしないモノづくりであるため、知恵の勝負になっていると考えられます。そこで、このコーナーのテーマでもあります「目的展開」や体系的課題解決法がよく効くことになるわけです。「Wii」や「ニンテンドーDS」は、逆転の発想であったり、ゲーム機本来の目的を探求し、マーケティングドメインを極めた施策を実行した任天堂に勝利の女神が微笑んだのでしょう。

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2007年08月10日

危機管理プロセスと最近の事例

 危機管理の専門家である田中辰巳氏によれば、トラブル発生直後に行うべき4つのステップがあると言っています。@感知、A解析、B解毒、C再生のステップだそうです。「感知」で何が発生したかを正確に把握します。「解析」でどのくらい重い罪なのかまたは被害なのかを把握し、自分たちが加害者なのか被害者なのかのレベルを確認して被害規模を洗い出します。「解毒」は、主に謝罪の言葉、処分、再発防止策などになります。最後に「再生」は、失った信頼を回復するにはどうしたらよいかをよく考えて実行することです。

 柳沢厚生労働大臣は、「女性は産む機械・・・」の発言の解析がうまきできずに、解毒の謝罪が「遺憾(残念)です。」と見当違いの受け答えをしてしまったために非難されたようです。顧客情報漏洩事件を起こしたジャパネットタカダの高田社長は、「当面、テレビCMを自粛します。」と言って解毒がうまくいったようです。コムスンの折口CEO、NOVAの社長、安倍総理も「できれば事業(政権)を続けたい。」と言って解毒に失敗したようです。

 現代では、危機管理をうまく実行できるかどうかで経営者、組織のリーダーたちの器量が問われているようです。一歩間違えば、ミートホープや耐震偽装事件の木村建設、販売会社などの倒産に至るケースが実証しているのではないでしょうか。トップに立つ人材に求められる能力として「危機管理能力」がクローズアップされていると思います。

 何もトップやリーダーだけでなく、一般の研究者や技術者もこのような事態に遭遇する確率が非常に高くなっていると思います。問題が発生したならば、いかに正確な情報を提供し、トップやリーダーの判断を誤らせないかの責任があると思います。もし、それらの問題を隠蔽しようとしたリーダーがいたときこそ、研究者や技術者の真価が問われているのだと思います。

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2007年08月09日

真のゆとり教育とは

 日本の教育について、作家の会田雄次さんが著書の「リーダーの条件(新潮文庫)」の中で、次のように書いています。「戦後の教育の理想は、比喩的にいうと、猿より猿回しを育てるというところにある。・・・長所も入れて考えると、六三制教育の作り出す理想人は、多芸多才で直観力に優れた頭の回転と変わり身が早く、自分の欲求を単純に主張していける人間ということになる。」

 言い換えると、次のようになるでしょう。真の研究者や技術者など芸を持つ「猿」を作るのには具合が悪い。その代わり、司会者、編集者、経営者などの「猿回し」を作り上げるには適した教育法なのかもしれない。小中学校から大学院まで、受験、受験の環境に身をおいて、受験テクニックを覚えこまされているのです。多くの人が、また答えのない未知の分野を掘り下げながら創造していくことなど夢のまた夢になっていないでしょうか。

 数年前に、文部科学省は、教育方針を、詰め込み教育を見直し、ゆとり教育に転換しました。それを、今また見直し、元に戻そうという動きがあります。これなどは、ゆとり教育の意味を取り違えているからではないでしょうか。ゆとりが出来た分だけ自ら自律的に掘り下げて考える思考教育に、その時間を転換すべきではないでしょうか。

 一部の動きとして、研究者や技術者のボランティアによる小学校の理科授業の臨時講師を行う動きや、第一線で活躍している経営者による講演会なども実施されつつあるようです。これらは、科学や世の中の動きについて好奇心をもたせるには有効と考えられます。でも、学生が、自分で考え、実行してみて、失敗して、そこから、現象や可能性などを体得して、将来の展望まで見据えられる教育を実行に移す時代は来るのでしょうか。気が付いた人は、高校でも大学でもできるところから実行に移しましょう。

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